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12月の歳時記

歳時記 Tips&Trivia

季節や日々の暮らしを楽しむ


季節や日々の暮らしを楽しむヒント

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、季節を表わす言葉で、1年を4つの季節に分けて(春夏秋冬)、それぞれの季節をさらに6つにわけるという日本独特のものです。12月には大雪(たいせつ)と冬至(とうじ)があり、2020年は7日が大雪、21日が冬至となっています。

大雪とは本格的な冬の訪れを表し、北国では山間部だけでなく平野にも雪が降り始めるころをいいます。冬至は1年中で昼の時間がいちばん短く、夜が長い日です。この日を境に日は少しずつ長くなりますが、冬はこれからが本番。寒さに負けない身体づくりを心がけましょう。

運気が上がる「冬至」

太陽が生まれ変わる日

季節の変わり目というイメージの冬至ですが、太陽の光がこの日をはさんでどんどん力強くなっていくことから、太陽が生まれ変わる日として世界各地でお祝いが行なわれてきた日でもあります。また中国では冬至は陰が極まり、翌日からは再び陽に変わる「一陽来復(いちようらいふく)」といい、この日を境に運気が上がるとされています。つまりとても縁起のいい日。慌ただしい時期ですが、新しい年の開運を願いながら過ごすのもいいでしょう

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ゆず湯で厄払い&美肌に

冬至といえばゆず湯がつきもの。冬に旬を迎えるゆずは明るい黄色が目にも鮮やかなうえに清々しく強い香りが邪気を払うともいわれています。身を清めて厄払いをするという意味で運気アップにもおすすめです。またゆず湯は血行をよくして身体を温め、冷えをやわらげて風邪予防にもなり、果皮にはクエン酸やビタミンCが含まれているため美肌効果も期待できそうです。
※肌の弱い方や敏感肌の方には、刺激が強い場合があります。
 肌がピリピリするような刺激を感じる場合は、入浴を避けてください。

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お正月事始め

お正月準備をスタート

正月事始めと聞くと「12月なのにもうお正月を始めるの?」と勘違いしそうですが、実はお正月の準備にとりかかる毎年12月13日のことをいいます。お正月に家々に訪れる年神様(豊作や幸せをもたらす神様)をお迎えする支度を始めるのにふさわしい日として、江戸時代に婚礼以外は大吉とされる「鬼宿日(きしゅくび)」という吉日に定められました。

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現代にも残る風習

当時、事始めとして行なわれた主なものです。

煤(すす)払い

もとは江戸城で始められ庶民にも広まりました。当時は燃料が薪や炭だったため、この作業はとても重要なもの。「煤梵天(すすぼんてん)」という道具を使い高いところの煤も落としました。現代では煤払いの必要はありませんが、さしずめ大掃除といったところでしょう。

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松迎え

門松にする松を採りに行ったり、おせちを調理するための薪を用意したりします。現代でも松飾りはお正月の雰囲気を盛り上げる重要な飾り物です。今年は手作りに挑戦してみてもいいかも知れませんね。

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年越しの食べ物

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年越し膳で祝う大晦日

様々なことが起きた今年1年も大晦日で締めくくり。夜を越えれば新しい年がスタートします。大晦日には古くは夕飯後にあらためてごちそうを用意し、年越し膳として家族が揃って食する習慣もありました。年越しそばを食べる習慣が根づいたのは江戸時代の中頃から。なぜそばなのかについては諸説ありますが、手軽でおいしく身体にもいい健康食で縁起物としてハレの日や月末に食べられるようになったからだとされています。

「そば」は縁起物

なぜそばは縁起がいいのでしょう。ひとつは、そばを打つとき長く細く伸びるので寿命や家運を伸ばすというもの。またそばは切れやすいので1年の苦労や厄災をさっぱり断ち切って新年を迎えることができるというものです。添える具材にも意味があり、えび天は長寿、油揚げなら商売繁盛といった願いがこめられています。一杯のそばも由来を知ればいっそう味わい深くなります。

除夜の鐘

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人々の煩悩を取り払う

人間には108つの煩悩(ぼんのう)があるといわれています。煩悩とは仏教の教えで怒りや欲望、執着心など、人の心を乱すネガティブな感情のことをいいます。この煩悩を鎮めて新たな年を迎えるため、大晦日の深夜0時をはさんでつく鐘のことを除夜の鐘といいます。お寺の大きな鐘は「梵鐘(ぼんしょう)」と呼ばれる仏具で、その音には苦しみや悩みを断ち切る力があるとされています。

新しい年へ願いを

108という数字については諸説ありますが、興味深いのは仏教用語の「四苦八苦」から、四苦(4×9)+八苦(8×9)で36+72=108とした説です。この数式になぞらえれば煩悩の多さも身近なものに感じられてきます。ちなみに除夜とは除日(じょじつ)の夜のことをいい、「除」は古いものを捨てて新しいものに移るという意味で1年のいちばん最後の日をさします。世界中で大変な困難があふれた今年。鐘の音に重ねて来る年の平安を願わずにはいられません。

 

さて除夜の鐘を最後まで聞いたら、いよいよお正月。
あらたまって新年のご挨拶をして、楽しみにしていたおせち料理とお雑煮をいただきましょう。

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