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2月の歳時記

季節や日々を楽しむヒント

季節や日々を楽しむヒント

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、季節を表す言葉で、一年を4つの季節に分けて(春夏秋冬)、それぞれの季節をさらに6つに分けるという日本独特のものです(元々は中国で作られ日本の事情に合わせて修正されました)。2月には、二十四節気でいうところの立春(りっしゅん)・3日と雨水(うすい)・18日があります(2021年)。

立春は節分の翌日とされ、例年は節分が3日、立春が4日となりますが、国立天文台暦計算室によれば2021年は暦にずれがあり124年ぶりに2月2日が節分、立春が2月3日となりました。立春は字のごとく寒さが峠を越え少しずつ春めいてくることをいい、雨水も陽ざしが増して雪や氷が溶け雪も雨に変わる頃をさしています。気持ちも新たに一歩一歩春に近づいていることを感じられるのがこの時期です。

節分と鬼の愛すべき関係

悪ものの鬼とありがたい鬼

大ヒット中のアニメ「鬼滅の刃」は鬼退治がテーマですが、節分にも鬼が登場しますね。節分は古代中国の悪鬼や厄神を追い払う儀式が奈良時代に伝えられたのが日本での起源とされています。鬼は「邪気」や「悪いもの」の象徴とされ、それらを追い払い新しい春を迎えるため「鬼は外」と唱えながら豆をまきます。一方で悪者を退治してくれる鬼や、子どもを守る鬼子母神(きしもじん)など、ありがたい鬼が信仰されている地域もあります。そこでは「鬼は内」という場合も。いずれにしても鬼は昔から人々と関わりの深い存在です。

「オニファイブ」のお面をつくろう

ちなみに「鬼は外」の鬼には、赤鬼をはじめ、青、緑、黒、黄と5色の種類があるそうです。仏教の教えでは鬼は人の心に住む煩悩のシンボルで、赤鬼=欲望、青鬼=悪意、緑鬼=やる気のなさ、黒鬼=愚痴、黄鬼(あるいは白鬼)=思い上がり、のように色ごとに煩悩が違うとのこと。子どもたちとお面づくりをするときは、追い払いたい鬼の色を選んでもいいでしょう。鬼のイラストは、自分で描いて切り抜いてもいいですし、インターネットで簡単に無料ダウンロードできるものもあります。オニファイブ(5色)全部揃えれば煩悩一掃もかなうかもしれません。

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春を呼ぶ「花蓮根」と「桜大根」
テーブルに咲くピンクの花たち

節分を迎え、まだまだ寒さは厳しいものの、ひと息ついて季節を先取りしたい気分になることもあるでしょう。早春の花を生けてみたり、食卓に春の彩りを添えてみたりすると、浮き立たつような気分に。そんなとき、おすすめしたいのが飾り切りした蓮根と大根の酢漬けです。淡いピンク色に染まった愛らしい花たちが、いろいろなお料理に華やかさを演出してくれるのはもちろん、さわやかな味わいで初々しい春を感じさせてくれることでしょう。

「花蓮根」「桜大根」赤梅酢漬け カンタンレシピ

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■材料

  • 蓮根 150g
  • 大根 150g
  • ゆかり 大さじ3
  • 米酢 200ml
  • 砂糖 40g

■作り方

  1.  3㎜に輪切りした蓮根は、穴と穴の間に切り込みを入れて花型に。大根は3㎜の輪切りにして型抜きをして桜型に。
  2. ボウルにゆかり(しそのふりかけ)と米酢を入れて赤色になるまで30分くらいおく。
  3. ②を茶こしでこして砂糖を加えて溶かし、即席の赤梅酢をつくる。
  4. 蓮根は耐熱容器に少量の水を入れ、600Wで1分加熱。大根は塩ひとつまみをまぶし10分ほどおいて水気を切る。
  5. 保存袋に入れた③の赤梅酢に蓮根と大根を入れて、ピンク色に染まったら出来上がり。
    ※ガラス瓶などの保存容器に入れて冷蔵庫で2週間ほど保存できます。

バレンタインデーを楽しむ

ローマ時代の聖人名が起源

2月14日といえば、おなじみのバレンタインデーですが、その由来は古代ローマ時代といわれています。西暦3世紀、古代ローマ皇帝クラウディウス2世は強兵策として若い兵士の結婚を禁じました。キリスト教司祭バレンティノは、これに反発し多くの兵士を結婚させましたが、皇帝の怒りを買い殺されてしまいました。その後バレンティノは愛の守護聖人とされ、殉教した日が聖バレンティノの日として愛の記念日になったとされています。

やっぱりチョコが好き

ところでバレンタインデーにチョコを贈るのは日本だけの習慣です。欧米では花束やお菓子、カードなどを恋人や家族、友人たちと贈り合い、男性が女性に贈ることも多いものです。日本では半世紀前のチョコレートメーカーのキャンペーンセールが始まりで、少しづつ定着したようですが、現在はチョコも百花繚乱でこの時期の甘い誘惑はとても魅力的。最近ではがんばった自分に贈るごほうびチョコなども。大切な人へ、感謝を伝えたい人へ、そして自分に向けて特別な一粒を選ぶのもいいでしょう。

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歌舞伎の日

江戸時代が初舞台

「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」とは、歌舞伎の演目「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)の名セリフで、この場面の設定は節分の夜です。四季の情感も豊かに盛り込まれた、日本が誇る伝統芸能「歌舞伎」はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。2月20日は、その発祥といわれる出雲阿国(いずものおくに)という女性が1607年に江戸城で徳川家康らに初めて歌舞伎踊りを披露した日で「歌舞伎の日」と定められました。初披露からこれまで、少しずつ形を変えながら受け継がれ、現在の歌舞伎スタイルとして定着していきました。

自由な視点で見つける魅力

時代を超え愛されている歌舞伎ですが、その世界観は「ちょっと難しそう」というイメージがあるかもしれません。でも実は歌舞伎は日本独自の伝統文化の魅力をギュッと詰め込んだエンターテイメント。三味線や太鼓などの和楽器を奏で、演じ踊る女方(おんながた)の所作、艶やかさは現代にも通じるジェンダーレスな美しさです。大袈裟な隈取りもメイクテクニックと見ればとても斬新なもの。素朴な興味から歌舞伎を観ると思わぬ発見があるかもしれませんね。

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本格的な春はもうすぐ。日差しの柔らかさや小さな緑の芽吹きなど、ささやかな季節の変化を感じながら、新しい年度に向けて気持ちを上げていきましょう。

 

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