近年、地震や豪雨などの自然災害が全国各地で頻発しています。
災害はいつ、どこで起きるかわかりません。だからこそ、日頃からの備えがとても重要になります。
家族の笑顔と命を守るために、今日からできる小さな準備を始めてみましょう。
一般的にマンションは構造上安全性が高いとされ、一時的避難以外は自宅での生活が続けられると考えられます。
まずは、震災が起きた時に自分の身を守る対策を事前に講じておきましょう。
住まいの家具配置を考える
避難経路となる通路やドア、窓の前に家具を置かない、寝室には背の高い家具を置かないなど、普段の家具のレイアウトを見直しましょう。
家具・電化製品の転倒防止
突っ張り棒やL字型固定金具などを利用して家具の転倒防止をはかりましょう。家具の下に敷く耐震マットや家具と床の間に差し込む固定用ストッパーなどもあります。
飛散防止対策
窓や食器棚など、割れてガラスが飛散する危険のあるものにはガラス飛散防止フィルムを貼っておきましょう。窓の場合はカーテンやブラインドを閉めておくだけでも有効です。
食器棚など、扉に耐震ラッチを取り付けておくと食器の飛び出し防止にもなります。
押入・物入の収納物チェック
天袋に重たいものを入れておくと強い揺れで扉が開いたり外れたりして、落ちてくる危険性があります。高いところには重たいものを保管しないようにしましょう。
照明器具の落下防止策
照明器具が落下してガラスが飛び散る場合があります。吊り下げ式照明器具(ペンダント式照明)の場合、大きくゆれて天井にぶつかって割れる危険性も。釣り糸などで複数方向から引っ張っておきましょう。
水道・ガス・電気などライフラインが復旧するまで、または支援物資到着までの間(一般的に3日間)に必要なものはあらかじめ備えておきましょう。
首都直下地震の場合、東京都全体の復旧までには電力6日、上下水道30日、ガス53日、通信14日かかると想定されています。
※出典:千代田区「マンション防災の手引き」
高層階にお住まいの場合や家族構成によって事情が異なるので、本ページを参考に準備しましょう。
食品(3日分)
高カロリーで栄養バランスがよく消化のいいもの。かさばらず普段から美味しく食べられるものにすれば、賞味期限までに消費・補充できます。
飲料水(3日分)
水はライフラインがストップした際の必需品です。下記は飲料用+調理用の目安となり、湯せん・食品や食器を洗う水は含まれていません。またお風呂やトイレ等の生活用水も別途必要となります。
1日ひとり3リットルが目安
4人家族で
4人 × 3ℓ × 3日間
2ℓ ペットボトル18本!
簡易トイレ(3日分)
災害が起こった時に、上の階の居住者が排水管の損傷に気付かずにトイレを使用すると、下の階で汚水があふれ出てしまいます。確認ができるまではトイレの使用を控えましょう。災害への備蓄として、携帯トイレ・簡易トイレの準備を!
1日ひとり5回が目安
4人家族で
4人 × 5回 × 3日間
60回分!
衛生用品
ケガをした場合の手当に必要なアイテム、持病の薬や常備薬の他に、除菌グッズやウェットティッシュなど多目的に使える衛生用品を揃えておきましょう。
あると便利なもの
用意しておけば役に立ったり、工夫しだいで多目的に使えます。
生活用品
マンションの居室内で生活できても、ライフライン復旧までは不便な暮らしを強いられます。最低限必要なものを準備しておきましょう。
被災後、外出するときは、動きやすい服装、底の厚い靴、ヘルメット、手袋、マスクで身の安全を図りましょう。夏でも長袖シャツ、長ズボンの着用をおすすめします。