毎日のトイレ掃除、自己流でなんとなく行っていませんか?便器を傷めず、汚れを効果的に落とす正しい方法とプラスワンのお掃除を詳しく解説します!
さっそくトイレ掃除を行う前に、まずは基礎知識をおさらい!トイレの素材や汚れの種類など、正しいお掃除に欠かせないポイントを解説します。
一口に「トイレ」といっても、パーツによって素材が違うのをご存じですか?素材によって適切なお手入れの仕方が変わるので、どこのパーツが何でできているのかを把握しておくのは重要です。トイレに使われている素材は主に以下の2つです。
・樹脂…ふた、便座(タンクや便器が樹脂の場合も)
・陶器…便器本体、タンク、タンクの手洗い部分
メーカーや機種によって異なるので、詳しくは取扱説明書や、メーカーのホームページで確認しましょう。
トイレを傷めないためには、このような素材の違いに合わせて掃除道具を使い分ける必要があります。
たとえば、ふたや便座をトイレットペーパーで拭いている人は要注意。樹脂は意外にやわらかい素材なので、紙の硬い繊維で表面が傷ついてしまうことがあります。
では、どの素材にどういう道具を使えばよいのでしょうか?詳しくは次へ!
トイレに使う掃除道具は、次のように使い分けましょう。
・樹脂部分…やわらかいタオルや掃除用ウェットシートなど
・陶器部分…トイレ用ブラシ
さらに、直接便器を触ることに抵抗がある人は、手袋を使うとトイレ掃除に対する心のハードルが下がりますよ。量販店やスーパーで売られている使い捨て手袋がおすすめです。汚れにしっかり向き合ってお手入れしましょう!
効果的に汚れを落とすには、洗剤を使い分けることも大切なポイントです。
毎日のお掃除や軽い汚れには市販の中性洗剤やウェットシート、気になる汚れには次のような洗剤を使いましょう。
・水アカ、尿石…クエン酸水
マグネシウムやアンモニアが結晶化したアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤が適しています。酸性洗剤は素材を傷めるおそれがあるため、効果が穏やかなクエン酸水がおすすめ!水100mlに対して小さじ約半分の割合でクエン酸を加え、スプレーボトルに入れてよく振り混ぜます。
・カビ…塩素系カビ取り剤
カビは汚れではなく菌なので、菌を死滅させる効果のある塩素系カビ取り剤が有効です。ただし、塩素系漂白剤・洗浄剤と、酸性タイプの洗浄剤(酢やクエン酸なども)が混ざると危険な塩素ガスが発生するので、絶対に混ぜないでください。また、塩素系漂白剤・洗浄剤を使用するときは十分に換気をしましょう。
日常のトイレ掃除は、シンプルかつ効率よく!汚れやすいところを中心に、以下の4ステップで行いましょう。
いつもよりやる気と時間があるときは「プラスワン」のお掃除にチャレンジ!普段は行き届かない部分まで、すっきりピカピカにしましょう。
便座をボタンで上げる、または外すなどで移動させ、便座の下のほこりや汚れをウェットシートで拭き取ります。便座を移動させる際は、メーカーの取扱説明書を確認しましょう。
ノズルは手で引っ張り出すと、中の部品がはずれて壊れてしまうことがあります。掃除用ボタンを押して引き出して掃除しましょう。洗剤はかけずにブラシで汚れをこすり落とし、仕上げにウェットシートで拭き取ります。
フチ裏の汚れは外から見えにくいもの。お掃除の前と後に、手鏡で汚れを確認しましょう。水アカにはクエン酸水をスプレーしてトイレ用ブラシでこすり、黒いカビは塩素系カビ取り剤で落とします。
両方行う場合は、混ざって有毒ガスが発生しないよう、前の洗剤を水でよく洗い流してから次の洗剤を使いましょう。
脱臭フィルターにほこりが詰まっていると、十分に脱臭できなくなってしまいます。機種によって取り外すタイプと外さずに引き出すタイプがあるので、お掃除をする際は、取扱説明書を確認してから行いましょう。
フィルターの素材が水洗いできる場合(プラスチック)はよくすすいで拭いて戻します。紙のように水洗いできない素材の場合は、ほこりを古い歯ブラシで落とすか掃除機で吸い取って戻します。
トイレの換気扇は、トイレットペーパーから出る紙のカス(ほこり)を吸って意外に汚れています。換気扇カバーの外側のほこりを掃除機で吸い取ってから外し、内側から水をかけて洗い流しましょう。
汚れが溜まりがちな便器と床の隙間は、古い歯ブラシのような小さいブラシでこすって汚れをかき出します。床掃除と同じく、水かアルカリ電解水を使いましょう。
トイレの壁は、固く絞った布で水拭きします。また、尿がはねたと分かったらその場ですぐ拭けば、汚れがこびりつきません。
トイレは長期にわたって使っていると、毎日お手入れしていてもなかなか落ちない汚れがたまってきます。特に築7〜8年頃を過ぎると落ちない汚れがでてくるようです。
プロに頼むべきなのか迷う人は、便器の中や便器のフチ裏を鏡で覗いて、汚れの状況を確認してみましょう。もしひどい汚れがついていたら、プロにトイレクリーニングをお願いするのがおすすめです。
こびりついた黒カビや尿石はとてもしつこく、自分で汚れを落とそうと無理にこすったり、強い洗剤を誤った方法で使ったりするとトイレを傷めてしまうことがあるので要注意。何より、手間がかかりますよね。ですが、プロへ依頼すればラクで仕上がりもきれい!
プロには豊富な知識と専用の道具があるため、トイレの汚れごとに適した薬剤を使い分け、さらに数種類のスポンジや研磨シートなどを駆使してくまなくきれいにしてもらえますよ。
どうしても落ちないトイレの汚れのお悩みは、ぜひご相談ください!
最新のトイレには、汚れがつきにくい素材で出来ていたり、便器の中がフチのない形状になっていたりとお掃除がラクになるよう工夫されています。また、15年以上前のトイレと比べて少ない水量で流すことができるようになっているので、節水効果もアップしています。以下の項目に当てはまったら、交換を検討してみましょう。