気密性の高いマンションに欠かせない換気。 下の図はマンション室内の空気の流れをイメージしたものです。マンションでは、給気と排気を行い常に換気することによって、健康的な空気環境を維持しています。 より効率的な換気のためには、給気口、換気口、エアコンなどのお手入れが大切です。
マンション室内の換気循環
毎日の換気では、以下のポイントに気をつけると効果がアップします。
エアコンから「コポコポ」音がする?
気密性の高いマンションでは、室内と室外の気圧差により、エアコンのドレンホースが空気の通り道になることがあります。
強風のときや換気扇を使用した際、ドレンホースから空気が入り込み、室内機で発生した水がうまく流れず「コポコポ」と音を立てることがあります。
このコポコポ音は、給気口や窓を開けるなど、換気を徹底すると改善する場合があります。
お部屋の様々な場所にある空気の通り道。給気口や換気口の位置や役割を知って、効果的にお掃除しましょう。
給気口からは空気と一緒に外気の汚れも入ってきます。給気口が汚れていると十分な換気が行えず、換気効率が下がってしまいます。
給気口のフィルターは2~3ヶ月に1度水洗いをし、半年を目安にフィルター交換をしましょう。
つい忘れてしまいがちなのが、天井の換気口。放っておくとホコリがたまり空気の通路をふさいでしまいます。
掃除機や柄の長いモップなどを使ってこまめにお掃除しましょう。
<サッシ>
ホコリやゴミが原因で動きが悪くなる前に、月に1度はレールのお掃除をしましょう。
アルミ部分の汚れがひどいときは以下の手順でお掃除します。
<網戸>
網戸についた汚れやホコリは、窓を開けたときに風と一緒にお部屋に入ってきます。週に1度は、はたきやブラシなどで払いましょう。
また、網戸の片面に新聞紙をあて、反対側から掃除機をかけてホコリを吸い取る方法もおすすめです。
空気にまつわる設備の中には、日常のお掃除では手の届かない箇所や、メンテナンスに専門技術が必要な機器もあります。
以下のような箇所は、ぜひプロに相談してください。
普段のお手入れでは、フィルターを外して外側から掃除機をかけ、目に詰まった細かなホコリはシャワーをかけて洗い流します。
★1年に1度は、定期的なプロのエアコンクリーニングをおすすめします。
キッチンの換気扇をきれいにすることも換気効率の改善につながります。
換気扇のファン・フィルターなどのしつこい汚れの清掃は、専門業者に依頼してしっかりきれいにしてもらいましょう。10~15年程度使用していて、「モーター音がうるさい」「吸い込みが悪い」などがある場合は交換を検討しましょう。
換気扇から外部排気口までの換気ダクト(配管部分)の内部は長期間の使用により、油やホコリが蓄積されます。そのままの状態では、換気力が低下するだけでなく外部の排気口周りが汚れ、マンションの美観を損ねてしまいます。
ご自身で行うのは難しい作業なので、プロによる清掃をおすすめします。
毎日の換気と効果的なお手入れ、そして、プロによるメンテナンスを組み合わせて、お部屋の空気を爽やかに維持していきましょう!