お料理や洗い物の度に、汚れがついてしまうキッチン。簡単にでもこまめなお手入れを続けることが、きれいを保つコツです。今回は、キッチンの基本のお掃除方法を、シンクやコンロなどの部位ごとにご紹介します。
レンジフードのベタつきの原因は、調理中の煙や湯気に含まれる油です。汚れが軽いうちなら簡単に落とせるので、1日1回のお掃除を習慣にしましょう。
キッチンクロス(キッチンダスター)、お湯、キッチン用中性洗剤
キッチンは雑菌が多い場所なので、キッチンクロスは使用後よくすすいで乾かし、週1回はお湯で殺菌しましょう。
日々のお手入れ
1日1回を目安に、お湯で絞ったキッチンクロスでレンジフード本体と整流板の表面を拭きましょう。
ベタつきが残る場合
お湯で絞ったキッチンクロスにキッチン用中性洗剤を少量なじませると効果的です。
最後に、お湯で絞ったキッチンクロスで仕上げ拭きをしましょう。
洗剤の種類に注意!
キッチン用洗剤を使用する場合は、中性であることを確かめてください。アルカリ性の洗剤や、市販のお掃除用シートなどを使うと、レンジフードの表面塗装を傷めてしまう恐れがあります。
油汚れだけでなく、調味料や食材の焦げ付きも気になるコンロやIH。使ったら毎回サッと簡単なお手入れをして、頑固な汚れになるのを防ぎましょう。
キッチンクロス、お湯、キッチン用中性洗剤、割りばし
日々のお手入れ
レンジフードと同様にお湯で絞ったキッチンクロスで拭き取りましょう。
落としきれない場合
キッチン用中性洗剤を少量なじませて拭きましょう。それでも落ちないガンコな焦げ付きは、割りばしか、カーボンスクレイパーで削り取りましょう。割り箸は木でできているので柔らかく、傷がつきにくいのでおすすめです。
調理後、時間をあまり空けずに行うのがきれいを保つコツですが、毎回のお掃除が難しい場合は1日の最後に1回行うとよいでしょう。
網の焦げ付き、油のベタつきが残りやすいグリルは、「使う」と「お掃除」をセットにするのが基本です。
ステンレススポンジ
(ステンレスの繊維が編み込まれたスポンジ)
グリルの汚れや焦げ付きは、ステンレススポンジで磨き落としましょう。
グリルのお掃除は使う度に行うのが基本ですが、お掃除をなるべくラクにするには、下の受け皿にアルミホイルを敷いておくと効果的ですよ。
シンクの周りは、水アカや油汚れが残りやすい場所。毎日の簡単なお手入れを続けて、きれいなシンクをキープしましょう。
お掃除用スポンジ、キッチン用中性洗剤、布
食器洗い用スポンジとは別に、お掃除用スポンジを用意しましょう。食器用とは色を変えると、区別しやすくなりますよ。
シンク・水栓のお手入れは、1日1回行うのが理想です。夕食後すぐに洗い物をする人は夜、つけ置きして朝洗う人は朝というように、ライフスタイルに合わせたタイミングで行うと続けやすいですよ。
汚れがたまりやすい排水口。詰まりやニオイで困ってしまう前に、正しいお掃除を定期的に行いましょう。
日々のお手入れ
1日のお料理や洗い物を全て終えたあとに、給湯温度42度以上に設定したお湯を30秒〜1分ほど流しましょう。温かいお湯が、排水口にまとわり付いた油を溶かしてくれます。
給湯温度を60度以上に設定すれば、雑菌を抑える効果も得られます。ただし、沸騰させた高温のお湯は、排水管を傷める恐れがあるため注意しましょう。
週1回程度のプラスワンのお掃除
排水口にキッチン用塩素系漂白剤をキャップ1杯流し入れ、5〜10分経ってからお湯を流します。雑菌やニオイが解消されて、排水口の中まで手を入れる手間が省けます。
ブラッシングで徹底お掃除
より念入りにお掃除するなら、週1回程度、排水口の蓋、ゴミ受けなどのパーツと、排水口内部をブラシでこすります。さらに、月1回程度これにプラスして、排水トラップもブラッシングしましょう。その際はゴム手袋を忘れずに!
ディスポーザーのお手入れ
ディスポーザーが設置されている場合は、塩素系漂白剤を使えません。排水処理層のバクテリアが死滅したり、金属部品が腐食したりする原因になってしまいます。
ディスポーザーのぬめりやニオイが気になったときのお手入れ方法は、こちらをご覧ください。
食洗機は、キッチンのほかの部分に比べるとそれほど汚れないものですが、やはりお手入れは必要です。雑菌やニオイのもとをなくして、衛生的に使えるようにしましょう。
キッチン用塩素系漂白剤、ふきん
日々のお手入れ
残菜フィルター(ゴミ受け皿)は使う度に中のゴミを捨て、キッチン用中性洗剤で洗いましょう。
週1回のお手入れ
バケツにキッチン用塩素系漂白剤を薄めてふきんを絞り、食洗機内部全体を拭きます。
こうすると、殺菌効果と消臭効果を同時に得られますよ。
キッチンの壁・床には、気づかないうちに調味料や油が飛び散っているもの。こまめな簡単お手入れで、こびりつきやベタつきになるのを防ぎましょう。
キッチンクロス、お湯、キッチン用中性洗剤
キッチンパネル(壁)
お料理をする度に、お湯で絞ったキッチンクロスで拭きましょう。
ベタつきや汚れが落としきれない場合は、お湯で絞ったキッチンクロスにキッチン用中性洗剤を少量なじませて拭き、お湯で仕上げ拭きします。
キッチンの床
キッチンの床はキッチンマットを敷くのがおすすめですが、キッチンマットを敷かない場合は、床に汚れが垂れたらその場で拭きましょう。
キッチンペーパーやドライシートなど、簡易的にすぐ拭けるものをキッチンに用意しておくと便利です。汚れがこびりついてしまった場合は、お湯で固く絞ったふきんで拭き取ります。市販のウエットシートを使うと、水分や薬剤で床が傷む場合があるので注意しましょう。
お掃除の負担を減らす、便利なアイテムをご紹介します!
毎日使うからこそ、こまめなお手入れが欠かせないキッチン。とはいえ「しっかりお手入れする時間がない」「自分では落ちない汚れがある」という方には、プロのクリーニングがおすすめです。
プロのハウスクリーニングなら、気になるキッチン各部の汚れをまとめてプロにおまかせできます。シンクや水栓の水アカなどの頑固な汚れ、コンロの焦げつきも、プロならではの豊富な知識と専用の薬剤・道具を使い分けてしっかりきれいに。また、ベタつきやすいレンジフードも、取り外し可能な部品を外し、内部の汚れにしっかりアプローチします。
また、キッチンのハウスクリーニングと一緒にエアコンクリーニングもするのがおすすめです。キッチン付近のエアコンは空気と一緒に油煙も吸い込みやすく、油煙をエアコンが吸い込むとフィルターや内部に油汚れが付いてしまうからです。エアコンとキッチンを同時にプロに任せて、お部屋の空気をきれいにしませんか。
取材協力:おそうじ革命