暑い日はエアコンの効いた部屋で快適に過ごしたいものですが、電気代が値上がりし、冷房費も気になるところ。そこで注目したのが、夏のきつい日射しと熱を遮ってくれる「カーテンの活用」です。
外の暑い熱はどこから入ってくるのでしょうか?
答えは開口部=窓です。夏の昼間の冷房時(27℃の場合)、室内に入り込む熱の実に7割以上が窓からという調査データ(※ 1)もあります。
ということは、窓から入る熱をうまくコントロールすれば、エアコンの冷房効率も上がり、電気代を安く抑えることもできるはずです。
最近は、遮熱性や遮光性に優れる高機能カーテンがたくさん登場しています。この夏、暑さ対策にカーテンを見直してみませんか?
※1 経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より
遮熱カーテンとは、基本的にレースカーテンのことを、遮光カーテンはドレープ(厚手の布地)カーテンのことを指します。
遮熱カーテンは特殊な糸を使うことで熱を反射し、室内温度の上昇を抑えます。遮光カーテンは、表地と裏地の間に黒い糸が織り込まれ、光を通しにくくなっています。
レースの遮熱カーテンと、ドレープの遮光カーテンをうまく組み合わせることで、日中でも気持ちのいい室温で過ごすことができます。
遮熱+外から透けて見えにくい“ミラー”機能もある
レースカーテン。AC2623 標準参考価格(※ 2)29,800円(サンゲツ)
明るい色味ながら遮光+ウォッシャブルの高機能ドレープカーテン。
AC2467 標準参考価格(※2)
49,600円(サンゲツ)
おすすめの遮熱カーテン
先染め糸が波型に編み込まれ印象的。
AC2605 標準参考価格(※2)31,600円(サンゲツ)
先染め糸が波型に編み込まれ印象的。AC2605 標準参考価格(※2)31,600円(サンゲツ)
ベージュ系のナチュラルな色合い。
AC2621 標準参考価格(※2)29,800円(サンゲツ)
ベージュ系のナチュラルな色合い。AC2621 標準参考価格(※2)29,800円(サンゲツ)
おすすめの遮光カーテン
質感のある織でトレンドのグレイ系。
AC2431 標準参考価格(※2)58,900円(サンゲツ)
質感のある織でトレンドのグレイ系。AC2431 標準参考価格(※2)58,900円(サンゲツ)
白地の遮光カーテンで明るい空間に。
AC2465 標準参考価格(※2)50,300円(サンゲツ)
白地の遮光カーテンで明るい空間に。AC2465 標準参考価格(※2)50,300円(サンゲツ)
ロールスクリーンやブラインドにも、それぞれ高機能な遮熱タイプがあります。
ロールスクリーンは遮熱効果のある厚手の生地のほか、レースのような透け感のあるものも選べます。
縦型のバーチカルブラインドは、ブラインドの角度によって光の入り方をコントロールできるので便利です。
また、どちらも遮光タイプがあるのでカーテン同様に組み合わせてもいいでしょう。
ロールスクリーン
フルフィR 標準参考価格(※2)
55,000 円(サンゲツ)
バーチカルブラインド
フルフィV 標準参考価格(※2)
105,000 円(サンゲツ)
※2 幅200cm×高さ200cmの標準仕様の場合。価格は税別表示
一般社団法人日本インテリア協会の基準では、熱を25%以上カットするカーテンに遮熱マークが付いています。一方、遮光には1~3級の等級があり、1級の中でもさらに細かく分かれています。「室内を真っ暗にしたい」「少しは光を感じたい」など人によって希望はさまざま。イメージに近いかどうか、店頭でしっかり確認しましょう。家庭用洗濯機で洗えるかどうかも大切なポイントです。
オーダーカーテンは既製品とは違い、窓のサイズに合わせて注文するので、当然ながらジャストサイズのものを作ることができます。生地の素材や色、柄などが豊富で、カーテンのスタイル(ドレープ、レース、ブラインド、ロール、シェードなど)も選べます。
また、カーテンのヒダ(上部をつまんでウェーブを出す)を多くしたり、少なくしたりということも可能です。
カーテンをまとめて縛るタッセル、カーテンレールを隠せるカーテンボックスなど、好みに合わせて選んだり、付けたりすることもオーダーカーテンならではの魅力です。
逆にデメリットは、注文を受けてから縫製をするので、納期が1~2週間程度かかることと、一般的に既製品よりは価格が高いという面でしょう。
カーテンを選ぶポイントは、主に5つあります。
1つめは、部屋のイメージを持つ、ということです。ショールームに行って選ぶのであれば、例えば部屋のイメージ画像をショールームのコーディネーターに見せることで、イメージを共有でき、おすすめの生地やスタイルをアドバイスしてもらえます。
2つめは、窓のタイプ(掃き出し窓、出窓、腰窓など)やサイズ、用途によって、カーテンのスタイルを決めることです。
3つめは、生地選びです。生地によって作ることができるスタイルが違うので、よく確認しましょう。
4つめは生地の機能性です。遮熱、遮光、ウォッシャブルなど、どういった機能が必要かを考えて選びましょう。
5つめは、壁や床、家具などと合うものを選ぶということです。カーテンは部屋に占める面積が大きいので、部屋の印象を大きく左右します。
自分好みの空間にできて、機能性も備えたカーテンを選んでみてください。詳しくは、以下でも紹介されています。
本来はプロに任せるのがベストですが、測る部分は幅と高さなので、ルールを知っていれば自分で測ることができます。
レールがあるカーテンの場合、まずレールの長さを測りましょう。そして、以下の式にあてはめると幅が出ます。
例えば、レールの長さが200㎝の場合、幅は214㎝になります。両開きのカーテンの場合、ヒダが縮もうとする性質があるので、幅に7%のゆとりを持たせるのがおすすめです。
また、丈はカーテンランナー(フックをかける部品)の穴から床までを測り、以下の式にあてはめます。
例えば、床までの高さが180㎝の場合、179㎝が仕上がり丈になります。
1㎝短くするのは、床すれすれにカーテンがくるのが理想的とされているためです。腰窓の場合は、逆に15㎝出すときれいな仕上がりになります。
詳しくは、以下でも紹介されています。
自宅での洗い方や干し方など、正しい方法を
知ってきれいに保ちましょう。
洗濯ラベルの左上にこのマークが付いていたら家庭用洗濯機で洗ってもOK。数字は水温の上限で、40なら40℃以下のお湯で洗えます。
フックを外し、屏風だたみにして目が細かいネットに入れます。おしゃれ着用洗剤を使って弱めの水流で洗いましょう。
脱水は30秒以内を目安にかけすぎないように。フックを付け、元のレールに吊って乾かすとシワになりにくく、きれいに乾きます。
ブラッシングしてほこりを払い、希釈した中性洗剤を布にふくませやさしく拭きます。まめに開け閉めするのもほこりをため込まないコツです。
取材協力:株式会社サンゲツ