『すてき生活』読者から寄せられた「お気に入りの温泉」を発表! 魅力ある温泉地に加え、旅行専門誌が注目する、人気急上昇の温泉地も合わせてお楽しみください。
協力/ノジュール編集部
メインビジュアル写真提供/THE KUKUNA Resort&Spa
誌上アンケートでは、「景色の美しさ」「街の雰囲気」「周辺の観光スポットの充実」などなど、たくさんのリアルな推薦コメントが届きました。これらも参考に、お気に入りの温泉地を見つけてみてください。
1位〜20位
21位〜50位
50位以下は都道府県別にご紹介
有馬温泉【兵庫県神戸市北区有馬町】
「金泉」「銀泉」で知られる日本三古泉
「金泉と銀泉が楽しめる!
とろりとした金泉はまったりでよい。
さらっとした銀泉は1日何回も入りたくなる。温泉街はお財布にもお腹にも優しい」
(兵庫県・50代)
「言わずと知れた名湯。こぢんまりとしているから回りやすい。
また、比較的都市部にも近く、神戸の街並みを楽しんだあとに行けるのもよい」
(愛知県・30代)
(写真左)街に点在する泉源(写真右)温泉地の入口に架かる、鮮やかな朱色のねね橋。
「日本書紀」や「古事記」にも登場し、日本三古湯や三名泉のひとつにも数えられている有馬温泉。周辺には火山はありませんが、温泉が湧き出る不思議な場所です。環境省の指針により療養泉として指定されている10の主成分のうち7つが含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。
「肌にとっても合っていた! 街並みも好き!」(大阪府・40代)
「とにかくお湯がいい! 銭湯感覚で入れる日帰り湯の金泉、銀泉があり楽しめます」(東京都・50代)
「子どものころから何回も利用してきました。地元で自慢の温泉です!」(兵庫県・60代)
「景色がキレイで、駅のまわりもオシャレ」(大阪府・30代)
草津温泉【群馬県吾妻郡草津町】
硫黄の香り漂う関東を代表する名湯
自然湧出量は日本一を誇ります。1日にドラム缶約23 万本分もの温泉が湧き出しており、「源泉かけ流し」を存分に満喫できます。泉質は日本有数の酸性度を誇り、殺菌作用も抜群です。
(写真左)西の河原公園には日本有数の大露天風呂がある。(写真右)源泉を冷ます湯もみ体験も人気。
「雪景色の湯畑が美しく、湯もみ体験など子どもも大人も楽しめます」(神奈川県・30代)
「冬は雪を見ながら入る露天風呂の景観が素晴らしい」(茨城県・50代)
「外湯めぐりが多くて昼も夜も楽しいところです」(東京都・70代)
「湯畑の硫黄の香りがたまらない」(埼玉県・30代)
箱根温泉【神奈川県足柄下郡箱根町】
「箱根十七湯」を楽しむ一大温泉街
Forest green / PIXTA
箱根七湯として開湯し、現在では二十湯までに増えた温泉場。二十数種類もの多彩な泉質が大きな魅力です。病気療養を目的とする湯治の場としても古くから人気があります。
(写真左)四季を楽しめる山岳鉄道・箱根登山電車。(写真右)玄関口として賑わう箱根湯本駅前商店街。
「登山電車やロープウェイなどの乗り物も豊富で子連れにも◎」(神奈川県・50代)
「色々な温泉があるので、とても楽しめます」(神奈川県・40代)
「アクセスの良さ。すぐに温泉街の非日常に飛び込めるのが魅力」(神奈川県・30代)
「さまざまな泉質がある」(東京都・40代)
城崎温泉【兵庫県豊岡市城崎町】
風情ある温泉街を浴衣で散策
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川沿いの柳並木と歴史的な建築物が美しい温泉街。浴衣をレンタルして、趣の異なる外湯めぐりや湯上がりスイーツを楽しみながら風情ある街並みを散策できます。冬季の松葉ガニも人気です。
「雪が降る1月の街並みは特に風情がある。蟹もとても美味しい」(大阪府・20代)
「朝市も開かれ入浴以外でも楽しめる」(大阪府・60代)
「外湯めぐりで心身ともに癒やされます!」(兵庫県・30代)
「水族館があり、子どもとの旅行でも楽しみが多い」(大阪府・40代)
別府温泉【大分県別府市】
豊富な湧出量を誇る温泉地
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別府八湯で知られ、日本有数の源泉数と湧出量を誇る温泉街。千年以上も昔から噴気や熱泥、熱湯などが噴出し、地獄と呼ばれた鉄輪・亀川地区の地獄めぐりも観光名所として有名です。
「蒸し風呂や泥湯、砂風呂など種類も多彩で回りきれないほど楽しめる」(東京都・50代)
「湯けむりのある風景が好き」(兵庫県・40代)
「身体の芯まで温まる。地獄湯めぐりも楽しい」(大阪府・40代)
「3世代で何度か訪問。周辺の旅館の雰囲気がよいです」(沖縄県・30代)
下呂温泉【岐阜県下呂市】
飛騨川の流域に湧く日本三名泉
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写真提供/岐阜県観光連盟
飛騨川を中心に、歓楽的な賑わいと山里の風情が調和する天下の名泉。美人の湯と称される癒やしの温泉を、湯めぐり手形で満喫するリピーターの姿も多く見られます。
「お湯がなめらかで肌がツルツルに。すごく気持ちよかった」(神奈川県・30代)
「適度な混み具合でちょうどいい」(愛知県・50代)
「思い出が多い場所。花火も素敵」(愛知県・30代)
道後温泉【愛媛県松山市】
3千年を超す歴史の日本最古湯のひとつ
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兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並ぶ日本最古の湯。刺激が少ないアルカリ性単純泉の湯質や、全国的にも珍しい無加温・無加水の源泉かけ流しでも有名です。
「歴史的な建造物がある。昔からの温泉地だが、明るく開放的な雰囲気がよい」(神奈川県・60代)
「温泉街にアートを取り入れている」(兵庫県・50代)
「とにかく風情のある街です」(岡山県・30代)
写真提供/THE KUKUNA Resort&Spa
編集部おすすめ!絶景の富士山を独占!
圧倒的な富士山ビューを楽しみながら温泉に入れるって、最高ですよね。特に山梨県側の温泉は気象条件にも恵まれ、絶景を生かした設計の日帰り温泉施設や素敵な温泉宿など、温泉と景色を堪能できるおすすめのスポットです。
旅のプロが独自の切り口でライススタイルを伝える、“旅”にこだわる雑誌が注目の温泉地をセレクト。旅先の候補のひとつに加えてみませんか。
長門湯本温泉(山口県)
リノベーションが進み、人気急上昇
市と星野リゾート、地域が一体となって温泉街をリノベーションし、近年人気急上昇中。川沿いにテラスを設置し、テイクアウトグルメも楽しめる、そぞろ歩きが楽しい温泉街へリニューアル。
写真提供/SHIMOMURA YASUNORI
浅間温泉(長野県)
松本城など松本観光とセットで
近年、カフェや雑貨店、ブックストアなど、感度の高いお店が続々とオープンし、再生が進んでいる温泉街。松本駅からバスで約25 分という距離なので、松本観光とセットで楽しみたい。
写真提供/中田浩資
(写真下)貞享3年(1686)創業の老舗旅館を複合施設「松本十帖」としてフルリノベーション。松本本箱と小柳の2棟のホテルを中心に、ブックストアやベーカリー、直営カフェなどを展開する。写真は以前の大浴場を利用したブックバス「オトナ本箱」(「Book store 松本本箱」内)。
熱海温泉(静岡県)
玉造温泉(島根県)
有福温泉(島根県)
水上温泉(群馬県)
乳頭温泉郷(秋田県)
雪が降り積もる、冬こそ訪ねたい秘湯
ブナに囲まれた7 軒(※)の宿が山間に点在する秘湯。冬は雪が降り積もり、隠れ里のような雰囲気。雪深い中を進み、たどり着いた先で入る雪見風呂は最高。
※孫六温泉は25年春まで休業中。
写真提供/乳頭温泉協同組合
蔵王温泉(山形県)
https://zaomountainresort.com/
スキーと樹氷観賞と温泉を
こちらも冬に訪ねたい温泉地。昼はスキー、夜は樹氷のライトアップ、そして好きな時間に温泉三昧といった過ごし方ができる。地元の人に親しまれる3つの共同浴場も風情がある。
だっち / PIXTA
銀山温泉(山形県)
白骨温泉(長野県)
湯西川温泉(栃木県)
八幡平温泉郷(秋田県・岩手県)
黒川温泉(熊本県)
https://www.kurokawaonsen.or.jp/
憧れ宿の露天風呂も湯めぐりできる
各旅館の25 ある露天風呂の中から3 カ所好きなところを選んで湯めぐりが楽しめる「入湯手形」が人気。また、冬期には竹製の灯籠に明かりを灯すイベント「湯あかり」も開催される。
写真提供/黒川温泉観光旅館協同組合
鳴子温泉郷(宮城県)
下呂温泉(岐阜県)
別府温泉(大分県)
野沢温泉(長野県)
「キーワードは“リノベーション”。人気再燃の温泉街に注目」
「温泉」は私たちの雑誌『ノジュール』でも人気のある企画で、よく特集に取り上げています。癒やし効果や健康、美容など、温泉に求める目的は、人それぞれ異なるとは思いますが、みなさん、温泉だけではなく、周辺の観光や文化体験、食事なども含めた総合的な楽しみ方をされている印象です。
そんななかでも、『ノジュール』ではかつての賑わいを失った温泉街が、官民一体となって再生を図り、現代のニーズに合わせてリノベーションを進めた「リノベーション温泉街」に注目しています。
これらの温泉街では地元の魅力を再発見でき、昭和レトロな雰囲気の街並みを散策したり、古民家を改装したカフェや雑貨店で空気感を楽しんだり、地元のものづくり体験などを楽しんだり、幅広い世代が思い思いに過ごしているのも特徴的です。
また、コロナ禍を経てここ数年は一人旅の需要が増え、一人で宿泊できる温泉旅館も増えてきている印象です。誰に気兼ねすることもなく、朝な夕な、湯浴みを楽しむ一人旅もおすすめです。
お気に入りの温泉地を、ぜひみなさんも見つけてみてください。
寺田真輝さん
株式会社JTBパブリッシング ノジュール編集長
プロフィール
出版社での記者経験を経て2004年JTBパブリッシングに入社。ガイドブック編集部などで経験を積み、2018年からカード会員誌編集長、2021年からWebメディア『るるぶ&more.』編集長、2024年から現職。
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