Mr.わくわくメンテナンス講座
「居室と外部をつなぐ大切な場所、
 マンションライフの安全と快適のカギを握ります。」

マンションの管理規約で定められてはいるものの、共用部か専有部か、なかなか判断がつきにくい玄関扉とサッシ。リフォームや部品交換に管理組合の承認が必要か、個人的にできるかなど、わかりにくいことの多い場所についてご紹介します。また、統計を見ると、多くの犯罪が「窓」と「表出入口」を侵入手段としているように、セキュリティを考える上でも重要な場所です。

意外と見過ごされている玄関扉のメンテナンス

■ 玄関扉・ドアクローザー

玄関扉そのものは共用部ですが、内側の仕上部分は専有部として扱われるのが通常です。
定期メンテナンスとして3年に1度はおすすめしたいのが、ドアの開閉調整。夏と冬では閉まり方が違うようにドアクローザーは意外と繊細です。通常2段階で閉まる速度を調整できますが、ネジのゆるみなどによって正常な動作をしなくなっている場合があります。さらにオイル漏れに気付いたら、それは交換のサインと思ってください。

いざという時に備えて

■ 扉丁番・ドアガード

地震が原因で扉枠がゆがむと扉の角が枠にあたって扉が開かなくなります。丁番のなかにスプリングを組み込んだ対震丁番に交換することによって、ある程度の扉枠のゆがみに対応し扉が開きます。
その際、ドアガードも対震型に交換する必要があります。

 メーカー商品名

セキュリティは万全に

■ ドアアイ

ドアアイは今やマンションライフの必需品。玄関扉の外にいる訪問者を確認せずにドアを開けるのは危険です。また、室内の光が扉の外側にもれることによって、在宅・不在を判断されてしまうケースがあります。そこで外部からの視線をシャットアウトしてくれるシャッター付きのドアアイがおすすめです。また、視界を200度まで広げることができるドアアイもあります。

■ 鍵

鍵の複製が非常に簡単なこと、合いカギを作るのに抵抗のない人が多いこと、それらがトラブルの原因となっています。鍵の保管には注意を払い、紛失したらすぐに交換しましょう。多くのマンションで共用部と共通の鍵を使いますが、セキュリティに万全を期したい方は共用部で使う鍵と専有部(自宅)に入るための鍵を分けて持つことも対策の一つです。

 

毎日の開閉のストレスから解放され、春風を思い切り取り込む!

気密性の高いマンションのサッシの開閉は、思ったより力が要ります。お年寄りや力のない女性にとってストレスのたまる結果に。心地よい春風をストレスなく取り込むにはどうすればよいでしょうか。

清掃

レールにゴミがたまると、滑りが悪くなり重たいサッシがますます開けにくくなってしまいます。週に1度はこまめに掃除をしましょう。
アルミ部分のお手入れは、普通の汚れは水でぬらした雑巾で拭き取ります。汚れがひどい場合は、「台所用中性洗剤」もしくは使用用途に”サッシ“と書かれた住宅・家具用中性洗剤を使い、雑巾に洗剤を含ませ汚れを落とした後、充分に水洗いし乾いた布で水分をふきとります。ワイヤーブラシやスチールウール、金ベラは使わないでください。

部品の交換

■ 戸 車

重たいサッシを支えている戸車はプラスチック製。摩耗した状態で使い続けるとレールが破損する原因となるので、交換をおすすめします。

■ ガラス押さえゴム

ゴムの汚れやカビは清潔感を損ない、老朽化によるゴムの硬化はすきま風の原因となります。リフレッシュも兼ねて、20年を目安に交換をおすすめします。
※サッシは共用部分なので外観変更や加工はできません。

■ クレセント

クレセントのバネが壊れると、サッシを勢いよく閉めた時などに、ロックされてしまうことがあります。クレセントの交換も状況によっては必要です。
また、クレセントのネジのゆるみ等はご自身で調整できます。

 

 

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