今後10年間で築40年超のマンションが急増し、高経年による老朽化マンションが増える見込みであることから、管理不全の抑制や維持管理適正化などを目的とし、国は2020年6月にマンション管理適正化法を改正しました。この改正を受け、2022年4月に2つの新制度が創設されました。「管理計画認定制度」は地方公共団体が定める推進計画に基づき認定、または適正化のための指導などを行うもので、地域ごとに異なる要素が出てきます。まだ計画を策定していない地方公共団体も多いため、ここでは一般社団法人マンション管理業協会が創設した「マンション管理適正評価制度」を中心にご紹介します。
「マンションは管理を買え」という言葉があるように、適切に管理されていれば、長く安心して住み続けることができます。
新制度では、客観的な指標をもとに全国共通の基準で点数をつけ、その結果がインターネットを通じて公開されます。
本制度はマンションの管理状況の評価をポイントで数値化し、ひとめで分かるようにしたものです。5つのカテゴリーに分類し、ソフト面(現在の管理組合の状況など)とハード面(建物/設備の維持管理)の両面から、30項目を評価します。全項目のポイントの合計点によってランク分けし、星の数で6段階に評価。90点から100点がつけば特に優れているとして5つと評価されます。
評価の有効期間は1年間。毎年見直すことで、マンション管理の最新の評価が分かる情報となります。このためマンション売買の際に不動産仲介業者が活用することも期待されています。
本制度はマンションの管理状況の評価をポイントで数値化し、ひとめで分かるようにしたものです。5つのカテゴリーに分類し、ソフト面(現在の管理組合の状況など)とハード面(建物/設備の維持管理)の両面から、30項目を評価します。全項目のポイントの合計点によってランク分けし、星の数で6段階に評価。90点から100点がつけば特に優れているとして5つと評価されます。
評価の有効期間は1年間。毎年見直すことで、マンション管理の最新の評価が分かる情報となります。このためマンション売買の際に不動産仲介業者が活用することも期待されています。
運 営 | 一般社団法人 マンション管理業協会 |
審査項目 | 5カテゴリー/30項目 ❶ 管理体制 ❷ 建築・設備 ❸ 管理組合収支 ❹ 耐震診断 ❺ 生活関連 |
判 定 | 6段階評価 |
有効期間 | 1年間 |
運 営 | 一般社団法人 マンション管理業協会 |
審査項目 | 5カテゴリー/30項目 ❶ 管理体制 ❷ 建築・設備 ❸ 管理組合収支 ❹ 耐震診断 ❺ 生活関連 |
判 定 | 6段階評価 |
有効期間 | 1年間 |
※一般社団法人マンション管理業協会「マンション管理適正評価制度」より
運 営 | 地方公共団体 |
審査項目 | 16項目+α |
判 定 | 認定 ○ or × |
有効期間 | 5年間 |
制度を利用することのメリットは、高評価が出たらそれはそのままマンションの資産価値に反映されること、そして、お住まいの皆さまは、管理状態の良いマンションに住んでいるのだという大きな安心感が得られることです。また、減点項目があった場合も今後の改善課題として共通認識をもつことが出来ます。
制度を利用することのメリットは、高評価が出たらそれはそのままマンションの資産価値に反映されること、そして、お住まいの皆さまは、管理状態の良いマンションに住んでいるのだという大きな安心感が得られることです。また、減点項目があった場合も今後の改善課題として共通認識をもつことが出来ます。
マンション管理適正評価制度
五つ星取得マンションのご紹介
マンションの問題は、日ごろから理事会で話し合って解決してきました。
5つ星評価がとれたのはそんな日々の活動の積み重ねの結果ですね。
築27年の歴史の中で、このマンションをどうしていくのが住民にとってよいことなのかを考え、問題があれば理事が集まって日々改善策を話し合い、対応してきました。
フロント担当の山田さんから、本制度に関する事前評価の結果、「貴マンションは高得点です」との説明がありました。これまで評価の基準がなかったので、管理組合運営が適切なのか判断できませんでしたが、客観的に見て評価基準を満たしていることが分かり、制度に申請することになりました。申請するにあたり改めて対応したのは長期修繕計画を総会決議したことのみです。
また、管理組合の活動として特に力を入れているのが防災対策です。東日本大震災がきっかけとなり、3年がかりで防災マニュアルを作成したほか、災害時の給水・給電システム導入を行い、有事の際の対応力強化に努めています。
特別なことをしているという意識はありません。マンションの将来のことを考えながら、管理会社の協力を得て、これからもみんなで力を合わせていこうと考えています。
【災害時の給水・給電システム】
災害時の停電発生に伴い加圧ポンプが停止し、各住戸の水道・トイレが使用不可となった際、当該システムによりマンション内共用棟での電力・トイレなどの利用が可能となり、マンション内での生活が続けられる。
築27年の歴史の中で、このマンションをどうしていくのが住民にとってよいことなのかを考え、問題があれば理事が集まって日々改善策を話し合い、対応してきました。
フロント担当の山田さんから、本制度に関する事前評価の結果、「貴マンションは高得点です」との説明がありました。これまで評価の基準がなかったので、管理組合運営が適切なのか判断できませんでしたが、客観的に見て評価基準を満たしていることが分かり、制度に申請することになりました。申請するにあたり改めて対応したのは長期修繕計画を総会決議したことのみです。
また、管理組合の活動として特に力を入れているのが防災対策です。東日本大震災がきっかけとなり、3年がかりで防災マニュアルを作成したほか、災害時の給水・給電システム導入を行い、有事の際の対応力強化に努めています。
特別なことをしているという意識はありません。マンションの将来のことを考えながら、管理会社の協力を得て、これからもみんなで力を合わせていこうと考えています。
【災害時の給水・給電システム】
災害時の停電発生に伴い加圧ポンプが停止し、各住戸の水道・トイレが使用不可となった際、当該システムによりマンション内共用棟での電力・トイレなどの利用が可能となり、マンション内での生活が続けられる。