家の汚れを落とすのに「洗剤は何を使えばいい?」と悩むところ。そこで注目したいのが〝過炭酸ナトリウム〟
です。掃除に大活躍して、すぐに役立つ過炭酸ナトリウムの徹底活用術を紹介します!
「過炭酸ナトリウム」は「酸素系漂白剤」として販売されている商品もありますが、代表的な商品として「オキシクリーン」などが知られています。
粉末状で洗濯洗剤と一緒に使うことで、衣類の漂白・消臭・除菌の効果があります。
また、お湯に溶かして「溶液」にし、衣類をつけ置きすることで頑固な汚れを落とすこともできます。
お湯と過炭酸ナトリウムが反応。過酸化水素が発生し、水素イオンと活性酸素に分かれ、この活性酸素が汚れを分解します。この仕組みが住宅用洗剤としても使えるというわけです。
過炭酸ナトリウムは弱アルカリ性の漂白剤です。酸性の汚れに働きかけ、分解して汚れを取ります。
例えば、床や壁、ドアやドアノブ、浴室の皮脂汚れ。また、キッチンの油汚れ、排水口のぬるぬるピンク汚れ、食べこぼしも酸性の汚れです。人が普段生活している家の汚れは酸性が多いのです。
逆に、浴室や洗面所の石鹸カスや水あか、トイレの黄ばみや尿石はアルカリ性の汚れなので不向きです。
過炭酸ナトリウムは効果を発揮させるために、まず溶液にします。
主に、「つけ置き」「拭く」「こする」ことで汚れを取ることができます。
例えば、お風呂グッズ、食器などは「つけ置き」、キッチンの油汚れ、床や壁、ドアノブ、カーペットのシミなどは「拭く」、浴室の皮脂汚れ、タイルなどは「こする」など、モノや場所に合わせて、使用してみてください。
つける時間や溶液の濃さは汚れによって長くしたり、濃くしてもOKです。
溶液の作り方
オキシクリーン、桶やバケツなどの容器、ゴム手袋、混ぜる棒を用意します。容器や棒はプラスティック製を使用してください。
汚れたものをつけ置きする場合は、お湯(40~60℃)4ℓにオキシクリーン1杯(約28g)を溶かします。汚れを拭くか、こする場合は、お湯100mlにオキシクリーン1/8杯(約3.5g)を溶かします。
※分量はオキシクリーンの場合です。他の過炭酸ナトリウムでも代用できますが、必ず取扱説明書をご確認ください。
溶液を作り、食器をつけ置きします。時間は20分以上、汚れがひどければ長めに(最長6時間)つけます。その後は台所用洗剤でよく洗ってください。
カーテンのつけ置き洗いもできます。ソファカバー、マットなどもOK。つけ置き後は洗濯表示に従って洗濯してください。
溶液を直接汚れにつけて5~10分ほどおき、ブラシやスポンジ、布などでこすり、すすぐか水拭きします。浴室、カーペットなどの汚れに。
溶液に浸した布やクロスを固く絞り、床や壁、ドアやドアノブを拭きます。壁は目立たない部分で試し拭きしましょう。拭いた後は水拭きを忘れずに。
便利な漂白剤ですが、使用時に気をつけなければいけないこともあります。以下の点に注意して使いましょう。
アルカリ性に弱い素材には使えないので、ステンレス以外の金属には使えません。特にアルミは変色する可能性があります。
同様の理由で革、天然木、い草の畳はNGです。布製品では、ウールやシルクも使用を避け、使用時は洗濯表示に従ってください。
汚れを落とした後は、漂白剤を水で洗い流すか、しっかり絞った布かクロスで十分水拭きをしてください。水で洗えないモノ、場所には過炭酸ナトリウムは使えません。
漂白剤が手荒れの原因になることも。ゴム手袋を使いましょう。