お子さんが生まれる前から、すき間時間に作りおきおかずを作っていた若菜さん。子育てで忙しくなると電子レンジをフル活用! 若菜さんの料理は時短はもちろん、どこの家庭にでもある調味料と身近な食材を使うので、誰でも気軽に作れるのもいいところ。忙しいけれど料理を作りたい、家族においしいものを食べてもらいたいという方に、おすすめ料理と、すぐにマネできる時短のテクニックを教えていただきました。
調理用の大きめの耐熱容器、混ぜたり、漬けおきできるポリ袋、まな板を使わないですむキッチンバサミなど。
あらかじめ調味料を合わせて多めに作っておけば、いざというときに慌てず、すぐに味つけできます。
照り焼きはもちろん、
煮物などの和食に使える
しょうゆ、酒、みりん各 100㎖、砂糖大さじ3 強を混ぜ合わせる。
肉や魚を漬けて焼けば
ふっくらおいしく!
みそ、塩麴、みりん、酒各大さじ1を混ぜ合わせる。
肉や魚を
さっぱりいただきたいときに
酒大さじ2、レモン汁小さじ2、顆粒コンソメ小さじ1、塩小さじ1/4、こしょう適量を混ぜ合わせる。
加熱するときは、ラップをすき間なくかぶせると破裂の原因に。蒸気の抜け道を作るようにふんわりと。加熱ムラを防ぐために、分量が多い場合は加熱途中で混ぜます。
空いた時間でパパっと作っておけば、食事の支度に時間がかかりません。清潔な容器で保存しましょう。
献立にする場合、調理時間が長い料理を軸にして、加熱中に材料を切ったり、味つけをしたりするといいでしょう。
まずは、「ディアボラ風チキン」「ブロッコリーのくたくた煮」「にんじんサラダ」の材料を揃えます。
※1 とんかつソース、お好み焼きソース、ウスターソースでもOK。
※2 にんにくチューブ小さじ1/2でもOK。にんにくが好きな方は1かけ入れても。
●大さじは15㎖、小さじは5㎖です。●電子レンジ500Wの場合は少し長めに加熱してください。
以下の手順で作れば、3品を約25分で作ることができます。自分なりに時短できる方法が見つかれば試してみてください。
0分
1
鶏もも肉は厚い部分に切り込みを入れ、両面に塩をふる。 たまねぎは細かいみじん切りにする。
5分
2
ブロッコリーは小房に切り分ける。にんにくは皮をむき、みじん切りにする。
3
2とオリーブオイル、塩、顆粒コンソメを耐熱容器に入れて混ぜ、バターを一番上にのせる。
10分 ※プロセス4、5、6は一部同時進行で行います。
4
フライパンにオリーブオイルを入れ、皮を下にして鶏もも肉を入れてフタをし、中火で5分焼く。ひっくり返してフタをし、中火で4分焼く
5
3にふんわりラップをし、電子レンジ600Wで5分加熱する。
6
にんじんはよく洗い、スライサーでせん切りにする(にんじんの皮は苦手な方はむいてください)。このとき、ボウルにポリ袋をかぶせ、その中で切るとよい。
15分
7
6に塩を加えて袋の上からよくもみ、全体になじませる。ポリ袋の上から手で絞り、出てきた水分を流し捨てる。にんじんを保存容器に入れ、Cを加えて混ぜ合わせる。
※仕上げに乾燥パセリをふっても。
20分
8
1のたまねぎを耐熱容器に入れてAを加え混ぜる。ふんわりラップをし、電子レンジ600Wで50秒加熱する
9
鶏もも肉は焼き上がったらサニーレタスと皿に盛り、鶏もも肉を焼いた後のフライパンにBの調味料を入れ、軽くとろみがつくまで中火で煮つめ、小鉢に入れる
10
鶏もも肉に8のたまねぎペーストをかけ、9のガルムソースを添える。
25分
2~3人分
※3 チョコレートはブラックチョコ2枚、もしくはミルクチョコとブラックチョコ1枚ずつがおすすめ。ミルクチョコ2枚は甘くなりすぎる。
※4 バニラアイスはシャリシャリとした食感の氷の粒が入っているものは避けてください。水分が多くなり、生チョコ食感にならない場合があるため。
0分
1
ポリ袋は二重にしてクッキーを入れ、麺棒などで叩いて細かく砕く(細かく砕くほどしっかり固まるので、しっかり砕く)。
2
ボウルにバターと1を入れてよく混ぜ、サランラップを敷いた容器に入れてスプーンで平らにする。
3
耐熱容器にバニラアイスを入れ、チョコレートを細かく割り入れてふんわりラップをし、電子レンジ600Wで1分加熱する。ゴムベラでよくかきまぜて溶かす。
4
2に3を流し込み、調理台に底をトントンと叩きつけて平らにする。3時間ほど冷蔵庫で冷やす。
5分
若菜まりえ
Marie Wakana
時短料理研究家、料理インフルエンサー。大学では食品生化学を専攻。卒業後は食品関係の仕事に。 2016 年にブログ「つくりおき食堂」を開始。著書に『「つくりおき食堂」の超簡単レシピ』など。