一日の疲れをリフレッシュしたり、体の清潔を保ったりするために欠かせないお風呂。ですが、毎日使うからこそ汚れやすく、しっかり落とさないと黒ずみやカビなどが発生してしまいます。そこで今回は、お風呂の汚れの特徴と、正しい掃除方法についてご紹介します。
お風呂掃除を正しく行うには、お風呂の汚れについて知ることが大切!お掃除を始める前に、お風呂の汚れの特徴を見ていきましょう。
水を出す、せっけんを使う、体を洗う…。さまざまなことを行うお風呂は、汚れの種類が最も多い場所です。お風呂の汚れには、次の6種類が挙げられます。
水道水に含まれる、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分がこびりついた汚れです。白っぽい塊のような状態で、鏡や蛇口などによく見られます。
人の体から出る汚れです。浴槽や床に残ると、雑菌が繁殖して黒ずみとなります。
浴槽や洗面器などのざらざらした汚れがせっけんカスです。せっけんに含まれる脂肪酸に、水道水のミネラル分、皮脂などが結びついてできます。
排水口や床、シャンプーボトルの底などによく見られる、皮脂汚れやせっけんカス汚れに雑菌が繁殖した汚れです。特に、ピンク色のぬるぬるとしたヌメリは、空気中に漂う「ロドトルラ」という酵母菌が繁殖したものです。
ドアのゴムパッキンやタイルの目地などに見られる、ポツポツとした黒ずみがカビです。温度と水分、そして栄養源となる汚れ(シャンプーの飛沫やせっけんカスなど)があるお風呂は、カビにとって格好の環境。カビの菌は根を張るので、こすっても落ちにくいという特徴があります。
水アカに皮脂やせっけんカスが混ざった、お風呂特有の汚れです。浴槽の喫水線(湯船の水位の線)や椅子などに、ざらついた汚れとして残ります。
お風呂は、これらの汚れが重なったり混ざったりして層を作っており、まるで「汚れのミルフィーユ」状態なのです!
お風呂のしぶとい汚れを上手に落とすには、汚れの種類を見極めながら、汚れに合った洗剤を使い分けるのがコツです。
頑固な黒カビは汚れではなく菌なので、強力な除菌作用がある塩素系洗剤を使います。
せっけんカス、皮脂、ヌメリ、湯アカはいずれも酸性の汚れなので、落とすにはアルカリ性洗剤が適しています。
水アカはアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使って中和すると落としやすくなります。
お掃除のプロが、正しいお風呂掃除を伝授!まずは、毎日の軽い汚れを落とすためのお掃除方法からご紹介しましょう。
洗剤:お風呂用洗剤(中性洗剤)、カビ用洗剤(スプレータイプ)の2種
道具:スポンジ、ブラシ、古い歯ブラシ
毎日のお風呂掃除は、簡単に落ちる汚れを落とすことが目的です。市販の中性洗剤をメインに使い、無理なく手早く済ませましょう。
浴槽と壁のお掃除は「下から上」が基本!上から下へ向かって行うと、洗剤や水の垂れジミができてしまうので注意しましょう。
また、浴槽にお湯をためたままにしていると浴槽のシミ(喫水線)がつきやすくなるため、不要な場合はお湯を抜くことも大切です。
お風呂の床の表面には、ざらざらとした細かな凹凸があります。この凹凸には、足を滑らせにくくしたり、水滴を早く蒸発させたりというメリットがある一方、汚れがたまりやすくなってしまうという注意点も。頑固な汚れになってしまわないよう、毎日のお掃除をしっかり行いましょう!
排水口は、お風呂を使う度にごみがたまる場所。ごみを毎日取り除くことが、何より大切なポイントです。
余裕のある日はプラスワンのお掃除で、気になる汚れをしっかり落としましょう!
手の届きにくい天井も、実は水アカやカビが発生しやすい場所です。フロア用ワイパーに中性洗剤を含ませたシートを取りつけ、天井にまんべんなく塗って5~10分置きます。その後、シャワーで洗い流しましょう。洗剤が目や口に入らないよう、メガネやゴーグル、マスクをすると安心です。
カビが生えやすいゴムパッキンの部分には、水気をよく拭き取ってから塩素系洗剤をつけます。上からラップをかけて密封し、5分~10分置いたら洗い流しましょう。
照明カバー、鏡の横についている物入れなど、外せるものは外して洗いましょう。軽い汚れなら水だけで落とせます。
鏡についている、白いうろこ状の汚れは水アカです。鏡全体に酸性洗剤(水100mlに対して小さじ約半分の割合でクエン酸を加えた、クエン酸水でも可)を吹きつけ、上からラップで密封します。10分ほど置いて水アカがゆるんだら、やわらかいスポンジでこすってからめ落としましょう。
お風呂の汚れは種類が多いうえに手ごわいので、家庭では落としきれないこともあります。もし、次のチェックリストに当てはまっていたら、プロのハウスクリーニングやリメイクをおすすめします。
床の黒ずみは、皮脂、せっけんカス、水アカなどいろいろな汚れが複雑に重なっているので、自分で落とすのは大変です。プロのお掃除なら、人の髪の毛より細い専用ブラシと専用洗剤を使うので、頑固な黒ずみにもしっかりアプローチできます。
鏡につきやすい、うろこ状の水アカ。うろこ取り用の消しゴムも市販されていますが、人の手の力ではムラが出やすく、強くこすりすぎて鏡表面のコーティングがはがれてしまうこともあります。
一方プロのお掃除では、専用の道具を使うので、ムラが出にくく仕上がりも安心ですよ!
喫水線は、浴槽の素材が汚れを吸い込んでしまっている状態。浴槽の素材によく使われるFRPという素材は、軽量でやわらかい樹脂素材ですが、やわらかい分汚れが染み込みやすいという特徴があるのです。強くこすると傷がついてしまうこともあるため、無理にこすらないようにしましょう。
浴槽表面についているだけの汚れなら簡単に落とせますが、染み込んでいる場合はハウスクリーニングでも落とすことが難しい場合があります。その際はこの後ご紹介する、浴室のリメイクがおすすめです。
浴室クリーニングは、すてきテラスからもお申込みが可能です!プロの浴室クリーニングなら、ミルフィーユのように層を成した汚れも、専用洗剤や道具を使い分けながらしっかりきれいにしてもらえます。
「セルフチェックに当てはまる…」「掃除しても落ちない、しつこい汚れがある…」という方は、こちらよりぜひお問い合わせください!
喫水線のように落ちない汚れがついてしまっている場合には、「浴室リメイク」という選択肢もおすすめです。
浴室リメイクとは、お風呂自体の交換はせずに、浴槽を塗装したり床にシートを貼るサービスのこと。リフォームより短期間・安価で済ませられるうえ、耐久性やデザイン性がアップし、メンテナンスもしやすくなりますよ。
ユニットバスの交換時期は、20年が目安といわれています。
最新のお風呂には、お掃除のしやすさやリラックスへのこだわりなど、快適で便利な機能が充実!築20年前後にあたる方は、交換もぜひご検討くださいね。