2024/01/05

インテリア

主照明も活かせるあかりの演出

多灯を楽しむ+αのアイデアと、おすすめの照明器具

すてき度

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一室多灯は全体を照らす主照明と部屋の部分を補足的に照らす照明の組み合わせが基本ですが、主照明そのものを変えるという手法もあります。照明アドバイザーの伊藤さん自身もこの方法を取り入れていたそう。以前のお部屋のイメージをもとに解説していただきました。

「私が以前暮らしていた住宅では、主照明は一般的な丸形のシーリングライトがついているだけでした。それだとどうしてもあかりがのっぺりと均一的になってしまうため、主照明を4灯のスポットライト型に交換。中央の2灯でテーブル面を照らし、左右の2灯は壁面を照らすあかりとして、一室多灯を楽しむことにしました。ただ、これでも何となく薄暗く物足りない印象があり、チェストの上にはスタンドライトを、テレビの裏にはスポットライトを入れて間接照明をプラスしました」(伊藤さん)

(写真左)主照明4灯をすべて照らしたとき
(写真右)主照明を2灯だけにしたとき。あかりを一日の生活サイクルで使い分けることも楽しみ方のひとつです。

「たとえば、夕飯を食べる前のまだまだ活動的な夜8時ぐらいまでは、主照明を全灯で照らします。ご飯を食べ終わってゆっくりするときには、手元のあかりだけをつけて、まわりの壁のあかりは落とす。さらに夜が深まりもっとリラックスしたくなる時間帯には、チェスト上のスタンドライトとテレビ裏のスポットライトのあかりだけに。就寝前にはテレビ裏のあかりだけにして一層落ち着く雰囲気にする。そんなふうに時間帯とその時の気分によってあかりを変化させながら、一部屋で簡単に一室多灯を楽しんでいました」(伊藤さん)

お部屋のデザインを損なわないミニマムなものを中心に、おすすめの照明器具を伊藤さんに選んでいただきました。

※2023年12月現在の情報です。
時期によっては品切れの場合があります。

01

ARTWORKSTUDIO
Glow 6000 LED-ceiling light
(約14畳用)

アッパーライト付きなので、メインライトを消して天井を照らす間接照明としても使えるところがおすすめです。活動的な明るさを求めるときは上も下もつけて華やかに、リラックスしたいときはアッパーライトだけをつけるなど、これだけで一室多灯が楽しめるのが魅力。ほかのフロアライトやスポットライトと組み合わせると、より幅広くいろいろな表情が楽しめます。

商品番号 AW-0626E

69,300円(税込)

02

ARTWORKSTUDIO
Harmony-remote ceiling lamp

シーリングライトというと、一般的には丸型をイメージしがちですが、こうしたスポット型を選ぶことで一室多灯をより簡単に楽しむことができます。これはリモコン付きのタイプなので、操作もより簡単で便利です。

商品番号 AW-0321

38,500円(税込)

03

FLYMEe
APROZ / PERKINS

コンパクトLEDを採用したミニマルデザインのLEDペンダント。60W相当の明るさで下方面に光が拡散するタイプなので、スポット的な形で2人掛けや4人掛けのダイニングテーブルなどを照らすのにおすすめです。より明るさを演出したいときには、周りのあかりを加えるといいでしょう。

商品番号 109631

28,600円(税込)

04

Re:CENO
簡易式ダクトレール
(※ライト、シーリングプラグ別売り)

引っ掛けシーリングが1カ所しかないと、基本的にはペンダントライトをつけたらそれ一灯になってしまいますが、こうしてダクトレールを取り付ければ、そこに2灯、3灯と多灯吊りができるようになります。取り付け方も簡単で約45度まで回転するので、あかりを灯したい位置に合わせて微調整もできます。

商品番号 RCN6513

8,800円(税込)

05

Re:CENO
ペンダントライトGENIE

多灯吊りをするときには、こうした小ぶりのペンダントライトを選ぶとインテリア性が高まって、よりおしゃれな印象が強まります。複数のカラーがあれば全部を同色にしてもよいし、色違いで付けても遊び心があって楽しいですよね。ご自身のセンスでプランニングできるところもポイントです。

商品番号 RCN5067

9,900円(税込)

06

Re:CENO product
フロアライトOak&LinenMix/NA

光が柔らかくなり目にも優しい、コットンリネンのシェードが使われています。リビングにも寝室にも合い、インテリアとしても楽しめるタイプです。一見オーソドックスなスタンドライトに見えますが、この照明の特徴はスマホで設定できる「スマート電球タイプ」が選択できるところ。このタイプを選べば、手元でササッと操作できて便利です。

商品番号 RCN10964

60,800円(スマートLED電球/税込)

07

Re:CENO product
テーブルライトSIENI

何より便利なのは、ポータブルであること。コンセントの位置を気にしなくてよいので、いろいろなシーンで使えます。食卓のペンダントライトにプラスすればより一層雰囲気も増しますし、バルコニーなどの屋外でも、また非常時にも使えて便利です。こうしたポータブル型のテーブルライトにはいろいろな種類があるので、ライフスタイルや部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。

商品番号 CN9518

25,800円(税込)

08

BALMUDA
BALMUDA The Light

最近のダイニングテーブルは食事だけでなく、仕事や勉強の場としても利用される傾向にあります。そんなときにもうひとつプラスしたいのが、デスクライトとして手元を照らすあかりです。このライトも充電式のポータブル型で、かつ文房具などを入れられるペンスタンドの役割も兼ね備えていますので、そんなシチュエーションに便利です。

39,600円(税込)

LED照明は器具もチェック

「長らく私たちの暮らしに馴染んできた蛍光灯ですが、2027年末までにすべての一般照明用蛍光灯の製造が終わることになりました。今後はLED照明への変更が求められていきます。電気代も低減できるなどメリットが大きいので、長期的にみても早めの交換がおすすめです。蛍光灯、電球どちらでも、どのタイプに換えたらよいかわからない場合は、使用していたものを家電量販店に持っていって店員さんに尋ねれば、それに代わる適切なLED照明を提示してくれるはずです。
ただし、既設の器具にそのままLED照明を取り付けると、電源部が故障して長持ちするはずの
LEDが切れてしまう場合があります。おもに器具自体が古い場合に起こるケースですが、
これを機に器具ごとLED仕様への交換を検討されるのもよいでしょう。
ちなみに、器具の寿命はおおよそ10年が目安です」
(伊藤さん)

伊藤 美佳代

いとう みかよ

住宅収納スペシャリスト/
整理収納・照明アドバイザー

大手電機メーカーの住宅照明プランナー、
照明プランナーを経て現職。

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