子どもから大人まで、みんなが大好きなカレー。
ところで今年は、「日本の食卓とカレー」にとって、記念すべき年だということをご存知ですか。カレーといえばおなじみのエスビー食品が、国産の草分けとなる本格的なカレー粉の製造に成功したのが1923年(当時の屋号は「日賀志屋」)。そこから数えて100周年に当たるのが今年なんです。
エスビー食品のカレー粉と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「赤缶カレー粉」ではないでしょうか。1950年の発売以来、三十数種類の原材料を調合して作り出される日本人好みの味は、懐かしいライスカレーからインド風スパイスカレーまで、幅広いメニューに使える定番品として人気です。
今回は、そんな「赤缶」のカレー粉やカレールーを使ったアレンジカレーのレシピを大公開。夏の食卓に、見た目にも鮮やかなトッピングを添えて、カレー料理を楽しんでみてはいかがですか。
レシピ
みんなのチキンカレー
中辛でスパイシーな「赤缶カレーパウダールウ」を使った本格派のチキンカレー。
お子さまもおいしく食べられるように、じゃがいもの半量は小さく切ってカレーに煮溶かし、ヨーグルトでさらにまろやかに仕上げました。
また、カレーに入れる具は鶏肉とじゃがいもだけに。その代わりにカラフルな野菜や果物、そのほか、カレーに合う食材を小さく切ってお好みでトッピングできるように並べました。
お子さまはもちろん、大人も楽しめるチキンカレーです。
じゃがいもとヨーグルトで子どもも食べやすく!
[コーンライス](1皿分)
ご飯にとうもろこし(ホール)適量とバター1かけをのせ、電子レンジで温め、混ぜ合わせる。
[おすすめのトッピング](お好みで適量)
トッピングしやすいように小さく切る(粗みじん切り、みじん切り、ざく切りなど)。
レシピ
みんなのチキンカレー
中辛でスパイシーな「赤缶カレーパウダールウ」を使った本格派のチキンカレー。
お子さまもおいしく食べられるように、じゃがいもの半量は小さく切ってカレーに煮溶かし、ヨーグルトでさらにまろやかに仕上げました。
また、カレーに入れる具は鶏肉とじゃがいもだけに。その代わりにカラフルな野菜や果物、そのほか、カレーに合う食材を小さく切ってお好みでトッピングできるように並べました。
お子さまはもちろん、大人も楽しめるチキンカレーです。
じゃがいもとヨーグルトで子どもも食べやすく!
[コーンライス](1皿分)
ご飯にとうもろこし(ホール)適量とバター1かけをのせ、電子レンジで温め、混ぜ合わせる。
[おすすめのトッピング](お好みで適量)
トッピングしやすいように小さく切る(粗みじん切り、みじん切り、ざく切りなど)。
クミンやターメリック、フェヌグリークなど、カレーに使われるスパイスやハーブがカラダにいいということは、古くからいわれてきました。漢方などの薬として使われるものも少なくありません。
さらに、現代において注目されているのが、これらが持つ「料理の減塩効果」。スパイスやハーブを料理に使うことで、食事から塩分を減らしたときの「物足りなさ」を補うことができ、高血圧や腎臓病など食生活習慣との関わりが深いとされる病気の予防効果が期待できるのです。
カレーは味が濃く、塩分も多いと思われがちですが、実は一皿あたりの塩分は1・8~2グラム程度※ 。
国が定める一日の塩分摂取量の目標値が7・5グラム未満(男性)であることを踏まえると、一食当たりの範囲に十分収まっています。
おいしくて健康な食生活にも役立つカレー。いろいろな食材を使った料理に、上手に活用したいものです。
※参照:「全日本カレー工業協同組合 カレーのQ&A」http://www.curry.or.jp/qanda/
スパイスの中には「スタータースパイス」と呼ばれるものがあります。その代表といえるのが「クミンシード」。野菜などの具材を炒める前に、フライパンや鍋にひいた油にクミンシードを加えて熱し、油にスパイスの香りをしっかり移します。その香り高い油で調理することで、とてもエスニックな味わいの仕上がりになるのです。いつものカレーに本格的なひと工夫、ぜひお試しください。
クミンシードはインド料理に欠かせないスパイス。カレー4人分に小さじ1/2程度の使用が目安です。
100年前、原料を一から調合した本格的なカレー粉の開発に成功したのは、エスビー食品の創業者である山崎峯次郎氏。
大正時代末期、当時ソース屋さんに勤めていた彼は、洋食店で食べたカレーライスの味に大感動。独学でスパイスを学び、調合、焙煎、熟成と研究を重ね、ついに香り高いカレー粉へとたどり着きます。
それまで輸入品のカレー粉に頼ることが多かった日本において、本格的でおいしいエスビー食品のカレー粉は評判を呼び、国内にカレー文化を浸透させるきっかけとなります。
その後も味と香りに研鑽を積んで、1950年、今も続く大ロングセラー「赤缶カレー粉」の発売に至るのです。
これまでの歩みや懐かしいパッケージも網羅
創業者・山崎峯次郎
1930年、太陽と鳥をモチーフにした「ヒドリ印」を商標化。日本初となる家庭用カレー粉「ヒドリ印カレー粉」を発売する
創業100周年記念商品として発売した「S&B赤缶カレーパウダールウ」。伝統の赤缶カレー粉をベースに、厳選された国産素材を使用
100年前、原料を一から調合した本格的なカレー粉の開発に成功したのは、エスビー食品の創業者である山崎峯次郎氏。
大正時代末期、当時ソース屋さんに勤めていた彼は、洋食店で食べたカレーライスの味に大感動。独学でスパイスを学び、調合、焙煎、熟成と研究を重ね、ついに香り高いカレー粉へとたどり着きます。
それまで輸入品のカレー粉に頼ることが多かった日本において、本格的でおいしいエスビー食品のカレー粉は評判を呼び、国内にカレー文化を浸透させるきっかけとなります。
その後も味と香りに研鑽を積んで、1950年、今も続く大ロングセラー「赤缶カレー粉」の発売に至るのです。
創業者・山崎峯次郎
1930年、太陽と鳥をモチーフにした「ヒドリ印」を商標化。日本初となる家庭用カレー粉「ヒドリ印カレー粉」を発売する
創業100周年記念商品として発売した「S&B赤缶カレーパウダールウ」。伝統の赤缶カレー粉をベースに、厳選された国産素材を使用
これまでの歩みや懐かしいパッケージも網羅
先生の紹介
意外に塩分が少なく、スパイスの力で元気に
カレーはスパイスの力によって、辛さの割りに塩分の少ないお料理です。
食欲が落ちる暑い時期も、また健康のことを考えても、カレーはおすすめできる料理だと思いますよ。
ぜひ、季節の素材を使って楽しんでみてください。
たにしま・せいこ●料理研究家。ライフスタイルクリエーター。75年から自宅で料理サロンをスタート。95年より料理教室「スタジオMOW」主宰。
先生の紹介
意外に塩分が少なく、スパイスの力で元気に
カレーはスパイスの力によって、辛さの割りに塩分の少ないお料理です。
食欲が落ちる暑い時期も、また健康のことを考えても、カレーはおすすめできる料理だと思いますよ。
ぜひ、季節の素材を使って楽しんでみてください。
たにしま・せいこ●料理研究家。ライフスタイルクリエーター。75年から自宅で料理サロンをスタート。95年より料理教室「スタジオMOW」主宰。