片づけたときのキレイさを長く保つには、不要なものを思い切って手放すことが大事。「物がなかなか捨てられない」という方でも、まずはキッチンから始めてみましょう。片づけのプロ、収納インテリアアドバイザー大橋わかさん(おうちデトックス代表)と一緒にキッチン収納を見直して、リバウンドしにくいキッチン収納を実現しましょう。
片づけのセオリーは①モノをぜんぶ出す②確認しながら減らす③分類に沿ってしまうの3段階。システムキッチンの収納部はもちろん、吊戸棚内部やカップボードの一角に何気なく置いてあるものも含め、まずはぜんぶ出してみましょう。そのなかでも、総量を把握したいのが食品類です。賞味期限切れになっているもの、ダブっているストックや使用頻度が低いものを意識することで好みやムダに気づくことができ、今後のくらしに活かせます。
まずは、とにかく全部出してみましょう。思っていたよりたくさんものが入っていて驚く方も多いのでは?!出すときに食材やお鍋など同じものを集めるのがコツ!多すぎるモノがわかり、手放しやすくなります。
なくても困らないモノ、代用が効くモノ、1年以上使っていないモノを減らしていきましょう!
悩んだら残してOK!時間をかけ過ぎずどんどん決断していきましょう。
賞味期限切れのものがこんなに!今後の買い物の参考にもなります。
調理器具や食器類、大きな物から細かなものまで、いろいろなものが置いてあるキッチン。使いやすさのための定位置を見直しましょう。ポイントは「アクションを減らす」「シーンで分ける」の2つ。まずはよく使うものを取り出しやすいところや手前側に置くのがコツです。
よく使うまな板やおろし金は1アクションで取り出せるように手前に立てて置きます。
洗面台下ラックを使えば棚が簡単に設置できます。カゴを使えば奥までさっと1アクションで引き出せます。
小さな食器類は浅めのトレイに入れると、1アクションで奥のものまで取り出せます。
引き出しは、上から見て何がどこにあるか一目でわかるように入れると、パッと取り出せるようになります。
朝食によく使うものやフルーツはアクションゼロで食卓に持っていけるよう、オープンに置いておきます。
バックの中にバックを入れるのはNG! 「何がどこにあるか一目でわかる」「使いたいものをパッと取り出せる」ようにするとリバウンドしづらくなります。
タッパー類は重ねられるモノがオススメ。
本体とフタをそれぞれ重ねるとコンパクトになるし取り出しやすさもぐんとアップします。
ちょい置きはリバウンドの原因!
手前にモノが並んでしまうと奥のモノが取り出しにくくなり引き出しに戻さなくなってしまいます。
入れる場所が足りなくなった時が手放すタイミングです。
キッチンのあちこちに散在していた食品類を「お米」「お茶セット」「お菓子セット」「ブレンダー」「子どもの友達が遊びに来たときのストロー」など、シーン別に分類してわかりやすく収納します。
「子どもでも調理できるレトルトセット」「お弁当に使うものセット」「調味料セット」「パスタメニューセット」など分類して吊戸棚にストック。透明な容器やカゴに入れると中になにがあるか一目でわかります。入れる容器に、使うシーンにピッタリなネーミングを考えてシールを貼っておくのも◎。
吊戸棚からも1 アクションで取り出せるよう、取っ手付きの容器にしたり、お子さまのお菓子は手の届きやすい下段に置くなど工夫します。
「子どものおやつセット」(左)・「朝食セット」(右)藤カゴなどに入れると家具との調和もG o o d!です。
「キャンプやバーベキュー用品」「お正月に使うセット」など、使うシーンが限られるものは大きなストッカーに入れて高いところにまとめておきます。
「モノを減らす」練習、キッチンから始めましょう
ぜひ、楽しく挑戦してみてくださいね。
次回は、キッチンの美観向上につながるゴミ箱の工夫術を紹介します。お楽しみに。
株式会社おうちデトックス 代表 大橋 わか
収納インテリアアドバイザー
保有資格
整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、ライフオーガナイザー1級、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリスト
プロフィール
大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。
個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。2016年にチームで仕事を開始し、2018年1月株式会社設立となる。現在、テレビ・メディア多数で活躍。