「クローゼット収納を使いやすくしたいけど、どうすればいいかわからない……」。そんな多くの方が抱きそうなお悩みの解決策を、今回もお片づけのプロ、大橋わかさん(おうちデトックス代表)にうかがいました。コツはズバリ「空間の使い方」と「便利な収納グッズ」にアリ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
「朝の身支度がしやすいクローゼットにしたい」がテーマのクローセット。
左側は会社に行く平日用、右側は休日用に分け、上部は使用頻度の低いものを入れることにしました。
左側下部は、「お子さんが自分で身支度ができる」をテーマにしたお子さん用スペース。それ以
外の場所は右側を中心にお母さん用です。
上部は使用頻度の低いクリスマスツリー&オーナメントやおもちゃなどを収納し、非常用持ち出し袋も手を伸ばせば届くところに。
それぞれの空間が使いやすいように、棚板を増やすなどシステム収納のオプションパーツなどを活用しても便利です。
①ネクタイハンガーと鏡が同じ場所にあると、その場で身支度が整えられて便利。
②ポケットに入れるモノをぜんぶ出して置ける場所をつくると、忘れ物防止にも有効。
③スラックスやマフラーも、専用ハンガーなどでパッと見えるように置くと取り出しやすい。
④背が高いものを奥に、低いものを手前に置いて取りやすく。
①子どもでも手が届く高さにハンガーを設置。
②引き出しではなく、子どもがラクにポンと置いてしまえる引き出し式ラックを活用。
③棚板を増やして帽子などの小物を収納。
④タオルバーはスカーフなどの収納にも活用できます。
とくに“クローゼット収納用”ではないけれど、実はクローゼットや押入れで使うととても便利なグッズがあります。それらをどんどん取り入れて、使い勝手を高めましょう。
①バスケット類
引き出しよりもオープンに投げ入れることができ、パッと見て何があるのかわかるので、お子さんや整理整頓が得意でない方でもしまいやすいです。
ベルトや小物、よく着るものなどを入れると便利です。
②取っ手付き収納ボックス
高いところからでも取っ手をつかんでラクラクおろせるスグレモノ。
季節の布団やバッグ類などをしまうにも重宝します。
③ランドリーバッグ
深さがあるランドリーバッグは、収納ケースとして大活躍。ラベルを入れれば何が入っているかも一目瞭然。
取っ手を持って軽々と運べるのもうれしいです。
クリスマス関連のモノやおもちゃなどもたっぷり入ります。
④紙袋スタンド
仕切られた紙袋スタンドにバッグを立ててしまえます。立てておけば見やすく埋もれないので、使いたいものがすぐに取り出せます。
⑤ファイルボックス
紙袋をはじめ、いろいろ入れられて何かと便利なファイルボックス。
おススメはスチームアイロンを入れてクローゼットの上部などに置いておくこと。ワイシャツのシワのばしもサッとできます。
⑥開閉ストッパー付きS字フック
アクセサリーのなかでも、とくに長いネックレスなどは平らなところではからまるので、フックにかけるといいでしょう。
バーからフックが落ちない開閉ストッパー付きタイプがおススメです。
★ワンポイントアドバイス
収納ケースなどを買うとき、クローゼット横幅の採寸は、必ず「丁番から丁番まで」を測りましょう!
壁面から壁面までのサイズで買ってしまうと、丁番や扉が引っかかって出し入れできないことがあります。注意してくださいね。
★収納スペースの幅の採寸は「丁番から丁番まで」を測る。
棚板を増やして使いやすいクローゼットにしませんか?
「棚板」はカンタンに増やせて仕切り方も自由自在。
最近の一般的なマンション規格に対応した豊富なサイズ展開です。
加えてフリーサイズもご用意しています。
「空間のテーマ設定」「便利な収納グッズ」によるクローゼットキレイ術。見た目も使い勝手もグンとアップするので、ぜひ、やってみてくださいね。次回はリビングダイニングの収納のポイントを紹介します。お楽しみに♪
株式会社おうちデトックス 代表 大橋 わか
収納インテリアアドバイザー
保有資格
整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、ライフオーガナイザー1級、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリスト
プロフィール
大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。
個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。基本的な“整理の考え方”具体的な“ 整理の方法”実践的な“収納のコツ”を実体験や事例を交え、テレビ・メディアなどで多数発信し、活躍。長谷工の整理収納サービスを共同で展開中。