生活していくうえで必要不可欠な水。その水をご自宅に供給する給水設備をご紹介します。 安全な水を安定して供給するために、給水管・給水ポンプなど給水設備の保守のほか、水質の保守も大切です。
マンションの給水設備には、①給水管 ②給水ポンプ ③貯水槽 ④減圧弁 などがあります
①給水管
公営水道からの水を洗面、浴室、洗濯機、キッチンなど各家庭に供給する配管のこと。
②給水ポンプ
水をマンションの上層階または屋上の高置水槽まで供給するためのもの。
③貯水槽(受水槽・高置水槽)
公営水道から供給された水を貯めておくタンク。FRP(繊維強化プラスチック)製のものが多い。
④減圧弁
各住戸の水道の水圧を適正な水圧で一定に保つ器具。
※通常、メーターボックス内にある水道メーター(量水器)の手前に設置されています。
給水方式には種類があり、それぞれの建築物の規模や構造によって異なります。
給水設備の保守点検には次のようなものがあります。
※法律では、建築物衛生法に定める特定建築物および有効容量が10㎥を超える受水槽の飲料水の管理が義務付けられています。
受水槽や高置水槽などを安全・良好に維持するために、年一回以上の検査・清掃が義務付けられています。
病原菌や有害物質の含まれていない「安全な水」を供給するため、日常的な管理を行う必要があります。
給水管内部は、腐食等経年に伴い劣化し、水質の低下、異臭、サビの混ざった水(赤水)が水道から出てくるといったトラブルのほか、漏水にもつながります。そのため、給水管の更新・更生などの改修が必要となるほか、給水ポンプ、貯水槽および減圧弁なども経年に伴う、改修・交換が必要です。
◉給水管の劣化で起こる主な症状(断面)
◉主な給水管の耐用年数
◉給水ポンプの交換サイクル
◉貯水槽の改修および交換
◉減圧弁の交換
水槽の点検・清掃および給水管の交換などの際には、断水が必要な場合があります。その際には、断水の日時などをお知らせいたしますので、ご理解の上、ご協力をお願いします。