日々の暮らしの中でなくてはならない電気ですが、電気に関する設備はどうなっているのでしょうか。電気設備は他の設備同様、経年劣化するため定期的な点検・メンテナンスを行う必要があります 今回はマンションの電気設備についてご紹介します。
共用部の電気設備の劣化について
一般的な劣化の一例をご紹介します。
➊主開閉器盤
外部に設置されていることも多く、錆や腐食等の劣化が生じやすい傾向にあります。
➋動力制御盤
湿気の高い環境に設置されていることがあるため、錆やカビが生じやすい傾向があります。
➌共用電灯盤
照明のタイマーやマグネットスイッチが10~15年前後で故障しやすくなります。
➍電力幹線ケーブル
ケーブルの水没や屋外露出設置が原因で絶縁性能が劣化する場合があります。
※設置状況によって劣化具合は異なります。
専有部(各住戸)の電気設備の劣化について
経年による住宅内コンセントの破損などは、火災が起こる原因にもなります。4年に1回電力会社が行う点検をご自身で受けましょう。
●劣化診断のススメ
電気設備の経年劣化
電気設備の経年劣化による停電などで日常生活に影響を及ぼすことがないように、適切な時期に設備の改修を行う必要があります。
分電盤内のブレーカー(耐用年数約13年)のメンテナンスを定期的に行うことで電気設備も20~30年と長持ちします。実際の劣化状況を調査し改修に適正な時期を判断する必要があるため適切な時期の劣化診断をお勧めします。