そろそろわが子も個室デビュー。でも、何をどう置けば使いやすいだろう?自分で片づけてくれるようにするには?疑問がいっぱいありますね。そこで小学校低学年向けと高学年向けに分けて実例をご紹介します。実例をヒントに、子ども部屋のつくり方のポイントを考えてみましょう。
学校から帰宅した後、リビング学習をした後、おもちゃで遊んだ後などに「片づける習慣」を身につける仕組みをつくりましょう。戻す場所が明確なら「使ったら戻す」がお子さまでもできるようになっていきます。
どんどんものが変わるのでフレキシブルに変更できるスタイルがおすすめ。
箱にラッピングシートを貼るだけでもかわいいですね。
こちらのお宅では、向かって右側の2段ボックスは「学校のもの」、左の横置きボックスは「家のもの」いうルールにしています。
右側の2段ボックスの上部はランドセル置き場、上段は鉛筆削りなどよく使うもの、下段はプリント入れです。
細かいルールが守れなくても大丈夫!
右のボックスは学校のもの、左のボックスは家のものというルールを守りさえすれば、たとえ探しものをしたとしても最小限ですみますね。
学校の準備や後片付けをスムーズに行えるようになるところからスタートしてみてくださいね。
子どもが自分で収納できるようになるべく簡単な仕組みに。出し入れする回数、「アクション」を少なくするのがコツです。
「片づけなさいー!」と言ったときに、戻す場所がお子さん自身でもわかるようにしたいですよね。
そのためには、子どもにとってのハードルを下げてあげましょう!
大きめのおもちゃは深さがある引き出しやカゴに、小さなおもちゃは小引き出しやフタ付きケースに入れました。おもちゃは遊ぶ際に混ざりがちなので、ざっくりと、大きさ別に分けておくだけでも十分なことが多いので試してみてください。また、中身が見える収納ケースも、遊ぶときにすぐに見つけられるのでおすすめです。
子どもでも持ち運びできるカゴやケースなら、リビングで遊んでもパッと片づけられます。ケースは子ども持ち運べるように軽いものを選びましょう。
奥行きが取れない場合は、横に広げて机を広くしてあげましょう。横に広いとノートPCやタブレットも置きやすくなります。
ルールづくりの決定権はあくまでお子さまに!そうすれば「自分の部屋」という意識が生まれます。うまくいかないようなら一緒に考えてあげましょう!
あまり遊ばなくなったおもちゃは、机やベッドの下にディスプレイのように並べて、子どもの好奇心も大切に。
かわいいし、子どもも大事にしているから、ステキに飾ってあげたいと思うぬいぐるみ。でも、どう収納したらいいか悩みますよね。そんなぬいぐるみ問題を解決するカンタン手づくり&かわいらしく「見せる」ぬいぐるみ収納をご紹介します。
子ども部屋はどんな状態ですか?
□大型のぬいぐるみがある
□ぬいぐるみがたくさんある
→ぬいぐるみタワー
□中・小型のぬいぐるみがそこそこある
□お気に入りのぬいぐるみが少数
→ぬいぐるみハンモック
たくさんある場合は「ぬいぐるみタワー」 とくにお気に入りのものは「ぬいぐるみハンモック」 という置き方もおススメです♪
ぬいぐるみタワー
●用意するもの
これを組み立てるだけ!
[*]結束バンド
20センチ程度の太めのものを使うとしっかり固定できます。100円ショップやホームセンターで購入できます。
ここがポイント
ぬいぐるみをぜんぶ収めました!
何がどこにあるか、よく見えます。また、ワイヤーネットなので掛けたり吊るしたりも自由自在。
ぬいぐるみハンモック その1
●用意するもの
①できあがりをイメージ
持ち手を両側に広げたときに、メッシュが重なってくる部分を広げてハンモックのようなものを作ります。
②はさみでカット
持ち手からつながる太い部分をはさみで切ります。
③さらにカット
端の太い部分を切り落とします。リッパーをお持ちなら、縫い目をリッパーで切って太い部分を外すとヒモの処理もなくラクです。
④切り口を処理
切ったところの糸が気になる場合は、結び目の外でカットしていくときれいになります。
⑤持ち手をフック等に掛ける
まさにハンモックに寝ているみたいですね♪
ぬいぐるみタワーのワイヤーネットにS字フックで引っかけてもOKです。
ぬいぐるみを座らせたい場合は、壁に寄りかかるように置くとうまくいきます。
ぬいぐるみハンモック その2
●用意するもの
こちらは大判のストールを使用。
大きめの画びょうを使用するのがコツ。しっかり固定できます。
2点では無く3点で留めましょう。平面よりコーナーに設置すると大きめでも安定します。
設置してからぬいぐるみを入れるより、ぬいぐるみを入れてから位置を微調整して決めましょう。
point
小学校低学年と高学年のお子さま向けの子ども部屋づくりのコツ、いかがでしたか?
わかりやすくエリアを分けることで、お子さま自身がルールを決めて守れるようになっていきます。見守りつつ難しそうな点があれば使いやすくなるようアドバイスしてあげましょう。
また、ぬいぐるみ収納に困ったら、ご紹介したカンタンアイデアもぜひご活用くださいね♪
株式会社おうちデトックス 代表 大橋 わか
収納インテリアアドバイザー
保有資格
整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、ライフオーガナイザー1級、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリスト
プロフィール
大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。
個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。2016年にチームで仕事を開始し、2018年1月株式会社設立となる。現在、テレビ・メディア多数で活躍。長谷工の整理収納サービスを共同で展開中。