リビングダイニングは、散らかるのが当たり前。だからこそ急な来客などに備える意味でも、「その気になれば10分で片づく」仕組みをあらかじめ整えておきましょう。
すべてのモノ(分類別)の定位置をつくりましょう。「片づけよう」と思ったときに「どこに置こう?」と迷うことに時間がかかるもの。定位置があれば、住所通りに荷物を配達するような感じでテキパキ片づけられます。
ケースや引き出しにラベルなどを貼っておくと戻すときに迷わず、リバウンド防止になります。
(今回の例)
➀ あまり使わないもの:ストック類など・・・
② よく使うもの:子供も使う文房具・掃除機など・・・
③ たまに使うもの、重たいもの:ルーター・自転車のバッテリー充電器など・・・
定位置がないモノを、とりあえず紙袋やカゴに入れていくと、何が入っているかわからなくなり、その中の片づけが面倒になって逆に散らかる原因に。
「〇〇は絶対ココ!」という厳密さは逆効果。定位置は、「文房具はこのへん」「化粧品類はこのあたり」「書類はココ」というふうにざっくり大分類で決めましょう。よく行くスーパーで、「あれは・・あのへんかな」とわかっているアバウトな感じでOK。
収納ケースの中は、何が入っているかわかる程度でOK。
引き出しの中も、「化粧品はこのへん」「医薬品はこのへん」とざっくり分類。
文房具類もざっくりと。引き出しの中よりもお部屋がキレイなことを重視しましょう。
「絶対ココ」と決めてしまうと「あれ?どこにしまうんだっけ」となったり、「これはまだ定位置がないな。どこにしよう?」と決める時間が必要になり、片づけが進まなくなります。
コツは“個別にざっくりとファイリング”と“ラベルと付箋でわかりやすく”です。極力少ないアクションで見たい書類が取り出せる収納術を、取扱説明書を例にご紹介します。お子さんのお便りにも応用できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
取扱説明書を1カ所に集め、「よく使うもの」「家電」「P C関係」「家具」など、ジャンル別にファイルに入れます。ざっくりと大分類するのがコツ。
また、小さなものを手前にすると見つけやすくなります。
ファイルには透明ポケットタイプが中身が見え、落ちにくくておすすめです。
分厚いファイルに1冊にまとめるのはNG。追加される書類の空きスペースがなかったりサイズが合わないとき、分類外のところに入れたり、挟むだけになって落ちてしまったりします。また、延長保証の書類が埋もれて永遠に保管されることになりがちです。
分類がわかるよう、項目を貼っておきます。写真は小型家電の書類をファイリングした例。ラベルは自在な大きさにカットでき、貼ってはがせる付箋が便利です。
大きめの付箋を目につくところに貼り、何が入っているかを書いておきます。新たに増えたら、その都度この付箋に書き足せばO K 。近くにボールペンを置いておくとスムーズです!
個々のファイルを、ファイルボックスにまとめて保管。項目ラベルと付箋で探しやすく、1アクションでサッと1冊ずつ取り出せます!
リビングダイニングの10分リセット術、いかがでしたか?「いざとなれば10分で片づく」と思えれば、暮らしに余裕がもてますね。ぜひ、試してみてください。
次回はリビングダイニングにおける小物収納のポイントについてご紹介します。お楽しみに♪
株式会社おうちデトックス 代表 大橋 わか
収納インテリアアドバイザー
保有資格
整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、ライフオーガナイザー1級、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリスト
プロフィール
大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。
個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。2016年にチームで仕事を開始し、2018年1月株式会社設立となる。現在、テレビ・メディア多数で活躍。長谷工の整理収納サービスを共同で展開中。