上下水道による二次災害を防止する

地震により水道管や排水管が損傷していることに気づかず使用することで、漏水等の事故を防ぐことが目的です。

どんなとき ページトップに戻る

  1. 地震により水道が止まったとき。

  2. 地震の揺れにより家の中のタンスや食器棚が倒れる等の大きな被害が生じたとき。

    地震の揺れにより、水道管や排水管がつながっている設備が移動したり倒れたりすることで、水道管や排水管が割れたり外れたりすることがあります。

どんな対策 ページトップに戻る

  1. メーターボックス内のメーターの近くにある止水栓を右に回して閉じます。
    事前に止水栓がどこにあるかを確認しておきましょう。

    水道管や排水管が割れたり外れたりした状態で水道を使用すると、宅内を汚損させたり、下階へ漏水したりする恐れがあります。
    また、水道を使って家事を行っているときに地震が起きて水道が止まり、水栓を締めないでおくと、突然水道が復旧した時に水が出てあふれて下階に漏水することがあります。

    給湯器、温水器、エコキュートなどは、地震の揺れによる本体の転倒やずれによって本体そのものの破損や配管の破損による他、電気温水器やエコキュートなどの貯湯式温水器の場合は、逆止弁の故障や温水器専用止水栓を閉めていない場合に、下階で水を出すと温水器内部が負圧になり、温水器が壊れることがあります。

  2. 電気温水器やエコキュートなどの貯湯式温水器をご利用の場合、温水器専用水栓を閉じてください。
    温水器専用水栓は、温水器の近くにあります。

    上水道が復旧した際に、一時的に濁り水が出ることがあります。濁った水が電気温水器の中に入ると、温水器のストレーナーが目詰まりして蛇口から出るお湯の量が減少したり、濁ったお湯が出ることがあります。

  3. メーターボックス内の止水栓を閉じた後、余裕がある場合、各蛇口がしまっているかを確認します。

    メーターボックス内の止水栓を開けたとき、勝手に蛇口から水が出てくるのを防ぐのが目的です。

-断水から復旧したら- (断水していない場合はこれから異常の有無を確認します)

  1. 水道が止まっていた場合、上下水道を使っても問題がないか、管理組合や管理会社に確認してから使えるようにします。

    マンションまでの上水道が復旧していても排水管が復旧していない場合や、敷地内で水道管が破損している場合もあります。また、マンションによっては排水を一旦貯留槽に貯め置き、ポンプで排水する設備もあり、その場合は電力が復旧しないと貯留槽は満杯になってしまいます。

  2. 住戸内の止水栓が全て閉じられているかの確認をします。

    メーターボックスの止水栓を開けた場合に思わぬところから水が出ることを防ぎます。

  3. メーターボックス内の止水栓を左に一杯回して開けます。

  4. 配管や設備機器周辺からの漏水がないか確認します。
    漏水が認められるまで時間がかかる場合がありますので、メーターボックスの水栓を開けてから1日~2日程度は気を付けておきましょう。

    地震により、配管が損傷を受けている場合があり、損傷の程度によっては漏水する可能性もあります。

  5. 初めに洗面所の水栓を開け、空気混じりの水や濁り水を全て出し切ります。
    断水後の最初の水は空気混じりの水が勢いよく出て、跳ね返りなどで周囲を汚すことがあります。水栓は徐々に開けましょう。

    断水後初めて水栓を開けたときは汚れた水が出ることもあり、汚れた水が電気温水器やエコキュートなどの貯湯式のタンクの中に溜まったり、トイレのロータンクのストレーナーや台所の泡沫水栓のメッシュを詰まらせることがあります。そのため、断水後初めて水を出す水栓は、ストレーナーや泡沫水栓の付いていないことが多い洗面所の水栓としたほうが良いでしょう。

  6. 温水器以外のその他の水栓を開け、正常に水が出ることを確認します。

  7. 給湯器や温水器に被害がないかの確認をします。
    給湯器や温水器の転倒、移動、傾きや損傷および周囲の配管等に亀裂や変形がないかを確認をします。

    給湯器や温水器専用の止水栓を開けたとき漏水がないようにします。

  8. 電気が来ていることを確認し、給湯器や温水器の専用水栓を開けます。
    断水時に貯湯式温水器内の水を生活用水として使った場合には、先ず貯湯タンクの上の方に付いている逃し弁を元の位置に戻し、非常用取水栓や排水栓が閉まっていることを確認の上、温水器専用水栓を開けます。
    その後、専用ブレーカーを入れ、タイマー等の再設定をします。

    逃し弁を元の位置に戻さないで使用した場合、貯湯タンクが破裂する恐れがあります