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「もっとつながる防災訓練」

都心に位置する中規模マンション。イザというとき住民同士で協力して危機を乗りきる、つながるコミュニティをめざして防災訓練が行われました。

 例年3月に行われる田町スカイハイツの防災訓練。昨年は大震災の影響で中止された経緯もあり、今年はよりいっそう力が入ります。中でもハイライトシーンは、はしご車を使ったベランダからの救出訓練。詳細な企画書を提出するなど消防署と数年がかりで交渉し、ようやく実現の運びとなりました。

 当日9時55分、火災発生の一報で訓練がスタート。1階エントランス前に続々と集合した皆さんが見守るなか、事前に募った希望者3組(10階、7階、6階)の方がヘルメットを装着しベランダで待機します。消防隊員が乗ったゴンドラが横づけされると慎重に乗り込み体をホールド、手順について説明を受けたのち、ややゆっくりとゴンドラが地上に。この間約5分程度。体験した皆さんからは「思ったより揺れるが怖くはない」「乗ったらあっという間」「今回は訓練だが実際はもっと慌てるのでは」などの感想が聞かれました。

 はしご車を使った本番さながらの救出訓練はマンションの規模からしてもかなり稀なこと。備えの面だけでなく、人々の関心を高め参加率を上げる点でも効果的なプログラムといえるでしょう。引き続き行われた水による模擬消火、AED(自動体外式除細動器)訓練なども皆さんが積極的に参加。一般的な消火器が約16秒と思ったほど長く噴射できないことや、AEDが大人用しかないとき子どもには背中と前にパッドを貼ることなど、説明も実践的で皆さんからの質問もより具体的なものでした。

 「3年前に30周年記念イベントを開催したときに、これまで顔も知らなかった住民同士が言葉を交わし合うきっかけづくりができました。今回はその下地が生かされたと感じています」と副理事長の中島さん。「都心のビル・マンション密集エリアでここまで本格的な訓練ができるのは貴重」というフロントの伊東と「住民の皆さんの交流を深めるために様々なお手伝いをしたい」と語るライフマネージャー(LM)の松井。

 管理組合様、LM、フロント三位一体となった連携プレーで、みんなで支え合う、親しみやすいコミュニティづくりをめざしています。


 

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