管理組合Cafeにようこそ
「毎年恒例のイベントで深まる交流と結束力」

2016年、管理組合設立30周年を迎えた大阪市西区の「サングレール阿波座」。
夏祭りや防災訓練などの毎年恒例の取り組みや、 コミュニティ形成についての考えをお伺いしました。

住環境の魅力が凝縮された
マンション立地が自慢

 日曜の昼下がり、「サングレール阿波座」の外壁正面には紅白提灯が飾られ、玄関の両サイドにはかき氷機や綿菓子機、ビールサーバーが設置されていました。もうすぐ始まる夏祭りの準備をほぼ整えてから、取材のために1階集会場に集まってくださったのは、「夏祭り運営委員会」の皆さんです。
 「夏祭りは8月の最終日曜日に開催し、午前中に防災訓練を行うのが恒例です」と理事長の片岡さん。今年の委員会メンバーは、管理組合の理事に加え、有志の前理事の方々で構成されています。
 「サングレール阿波座」の竣工当時、周辺は商業地域でしたが、徒歩圏内に3駅ある利便性と、すぐ東に淀川水系の木津川が流れるのどかな雰囲気から、住みやすいまちとして、次第にマンションも増え、発展してきました。「複合商業施設や総合病院、学校、公園など、子育てに最適な環境が整っています」「区役所や市立図書館が近くにあって便利」「大阪ドームにも歩いて行けるしね」「西区は住みたいエリアとして市内でも人気が高いんですよ」と、皆さんは口々にまちの魅力や印象を挙げてくださいました。

夏祭りと同日開催にしたことで防災訓練の参加者も増加

 「竣工当時を知る人から若いファミリーまで、幅広い世代が居住していて、新旧のバランスが程よく取れているのでは」と理事の藤尾さん。皆さんがこのマンションに住み心地のよさを求め、かつ実感していることはいうまでもありません。
 マンション前の小さな公園にはシンボルツリーの欅がそびえ、近隣では“緑が多いマンション”として知られているのだとか。今日はこの公園が、防災訓練の避難場所に、また、夕方には簡易テーブル&ベンチを並べて即席ビアガーデンに早変わり!
 「夏祭りは町内会が主催したことが発端だったと思いますが、2~3年後には管理組合独自で実施するようになりました」と、居住歴が長い理事の坂本さん。その後、防災訓練も参加者増を目指して同日開催とし、「打ち水大作戦」も夏祭りスタート直前の風物詩となりました。マンション全体で開催する年に一度の一大イベントに向けて、理事の皆さんの一致団結ぶりはいつも以上です。
 今回初の試みとして、15時から奈良県明日香村の朝採れ野菜販売会「あすかマルシェ」を催しました。これは、「皆さんに喜ばれる新しいことを」と長谷工コミュニティから提案しました。開店直後から、新鮮な青果を買い求める人たちで大盛況。「女性目線のイベントはうれしいですね」。

中学2年生の男子が理事長候補⁉
2年連続、屋台で大活躍

 設立30周年ともなると、理事2回目という方も少なくありません。「一度経験した人は、その大変さを知っている分、視野が広がり、また何かできることがあれば手伝おうという気持ちが生まれます」と前理事の中村さん。今年も夏祭り運営委員会に入ったのは、苦楽を分かち合ったからこそ。もう一人の前理事・北村さんも、「子どもの頃の地元のお祭りの思い出は、大人になっても記憶に残っているでしょう?この伝統を引き継ぎ、続けられるといいですね」。部活を早めに切り上げて取材にも参加してくれた、北村さんの中学2年生の息子さんは、「ポップコーンを作るのが楽しみです」とにっこり。「去年も屋台の機器をすべて操作できるようになり、大活躍してくれました」「小さなお子さんたちのお兄ちゃん的存在ですよ」と副理事長の竹中さんご夫妻。「将来の理事長候補!」の声に笑いがわき起こりました。
 17時からスタートした夏祭りは、夏休み最後の日曜を心待ちにしていたお子さんの笑顔が弾け、最後は、ビンゴ大会で大いに盛り上がりました。

 

 

ページトップへ戻る