管理組合Cafeにようこそ
「 透明に。健全に。豊かなコミュニティを育てる秘訣」

東京のウォーターフロントとして人気の豊洲エリアにある「ニュートンプレイス」は、
総戸数989戸の大型マンションです。
今回ご紹介するのは「NPシニアクラブ」。 シニア世代の有志を募り、月1回の例会、
パソコン講座や趣味のイベントなど様々な活動を行っています。

仲が良いからこそ
透明に。健全に。

コミュニティ円満の秘訣を、創設以来のメンバーである廣瀬さん(現会長)と山下さんに伺いました。
まずお二人が話してくださったのは、とても透明・明確な組織論です。「創設から現在まで大切に守っているのが『クラブの役員は2年ごとにすべて交代する』という原則。役員を固定すると、〝ボス化〟や〝私物化〟が起こりがちです。2年での交代は大変ですが、考えを柔軟にし、序列ができるのを防ぐというメリットがあります」(廣瀬さん)。「運営を透明化するという効果もありますね。会計もすべて引き継ぐので、不明瞭になることがありません」(山下さん)。

年間計画をつくり
やりとげる。

さらにお二人が見せてくださったのは、企業の事業計画書さながらの綿密な年間計画表でした。
「年間計画をたて、すべての会合の日取りを決めてしまいます。個人の都合で『今回はやめてしまおう』となると、信頼がなくなりますから。プライベートも調整しやすいですしね」(山下さん)。
決定したら、あとは〝粛々とやりとげるだけ〟だと朗らかに話すお二人。「これも長続きする秘訣ですね。その時々で『いつやろうか』となると、なあなあで結局決まりませんから」(廣瀬さん)。
楽しいコミュニティの基盤には、たしかな信頼と責任がありました。

趣向を凝らしたイベントで
楽しさを共有!

クラブでは役員がそれぞれ担当を持ち、講座やお散歩会、シアタールームでの映画鑑賞など、小グループでの活動を行っています。
麻雀グループの女性にお話を聞くと「〝同類〟相憐れむ…かしら(笑)。半数以上の方がゼロから麻雀を始めました。上手な方に教わって、今ではみんな強くなって他のマンションとの対抗戦も楽しんでいます。とにかく最高です!」と、チャーミングな笑顔でご回答いただきました。他にも女性の皆さまからは、とにかく仲良しなこと、人と話す機会が増えたことなど、暮らしが豊かになったという声が多く聞かれました。

私的ネットワークで
非常時に備える

NPシニアクラブは会費を出し合い運営する有志クラブ。だからこその課題もあります。
「仲が良すぎるんです(笑)。新しい人が入りづらくなりがちで、それは大きな課題。広報活動や無料のお試し入会など、会員を増やすための努力を続けています」と廣瀬さん。そうして会員の輪を広げることは、非常時への備えにもなるのだと言います。
「現代はプライバシーの問題で、町会や管理組合が個人の生活に踏み込みづらい。でもここでは、どの家にお年寄りがいる、車椅子の人がいる、ということをお互いに知っています。会員一人ひとりにはクラブ外での友達もいて、さらに人と人とのつながりは網の目のように広がっています。この私的なネットワークに意義があると思います」。

健全で透明な組織づくり。個性と知識を活かしたイベント運営。シニア世代ならではの経験とパワーが育むコミュニティには、未来のマンションライフを豊かにする秘訣が隠されているのではないでしょうか。

 

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