管理組合Cafe にようこそ
「防災から1歩先へ。住人の“共助”による“減災”をめざす。」
「イベントやサークル活動が育てるマンションコミュニティの結束力」

防災から1歩先へ。住人の「共助」による「減災」をめざす。

モアクレスト菊名では、居住者がお互いに助け合うことにより、被災後もマンション内で生活を継続することを目的とした、独自の「減災・共助活動計画(MLCP)」の策定に7年前から取り組んでいます。その一環としてこのほど、第一回目の「減災・共助訓練」が行われました。

昼夜を通じ
5つのプログラムを実施

【5つのプログラムの流れについてはこちら】

11月初旬の土曜日、14時の地震発生(震度7程度を想定)のサイレンを合図に、「減災・共助訓練」がスタート。「安否情報カード」による安否確認に続き、消防署の協力によるAED操作体験や、消防隊員のサポート役として消火活動を担うため、敷地近隣道路に敷設された消火栓の使用方法を実体験。同時に展示された設置型災害用トイレやガス式発電機をはじめ、在宅被災生活支援備蓄品の操作方法を確認しました。18時からは、マンション敷地内の集会室や階段、公園など各所に照明を設置する「夜間照明設置訓練」も実施。震災後の停電時を想定し暗闇の中で訓練が行われました。

「居住者の皆さんが、熱心に救急隊員に質問したり、AED講習に積極的に参加する姿が見受けられ、とても有意義な訓練でした。今後は参加者の意識をより高め、継続していくことが重要だと思います」と理事長の久保さん。

2次災害を防ぎ、住み続ける
そのための環境整備が「共助」

一連のプログラムは、減災・共助活動部会会長の渡辺さんが中心となり7年前から検討を重ねて策定した独自の計画に基づきます。「私たちは、自治体による援助(公助)がどういうものかを確認した上で、居宅から避難しない場合、災害発生後にケガや病気などの2次災害に見舞われることなく在宅被災生活を続けることが重要という認識に立っています。

モアクレスト菊名では、管理組合として電気・ガス・水道などライフラインが麻痺し、消防署や自治体などの公助機関が機能不全に陥った場合の、居住者同士の助け合い(共助)について検討。具体的にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を防ぐための『トイレ環境』と『夜間照明』を中心とした整備を進めています。

また、水・非常食については各家庭で備蓄すること(自助)を前提としたうえで、食料を持ち寄る『共助調理環境』づくりとしてガス式発電機や卓上コンロを備蓄。少ない食料も集めれば分け合える量になります」と渡辺さんは考えぬかれたプログラムの意味を説明してくださいました。区役所や自治会からも評価を受けている当マンションの訓練・活動内容について、渡辺さんは「他のマンションさんでも是非参考にしていただければと思います。ご要望があれば直接説明に行きます」と活動の啓蒙にも意欲的でした。

まず大切なのは「自助」の自覚
「公助」との連携も課題

今回の全体訓練にこぎつけるまでには、渡辺さんら部会での長年にわたる熱心な取り組みがあり、その研究内容を役員が替わる度に理事すべてにレクチャーするなど、真摯な活動の積み重ねがありました。

そして今後の課題として渡辺さんは次のようにお話しくださいました。「管理組合での減災・共助の活動も医療・救護の分野と防災備品の備蓄量には限界があります。そのため、自治体の公助支援窓口とマンションとの連携をどのように密にしていくのかが今後のテーマです。加えて最も基本となるのは自助です。まず自力で生きのびる、その自覚があってこその共助という意識を高めることが重要です」。

防災から、次のステップとしての減災・共助へ、今後も取り組みは続きます。

 

イベントやサークル活動が育てるマンションコミュニティの結束力

オーベルグランディオおおたかの森では年間を通じて開催される季節のイベントと、活発なサークル活動で、マンション内の円滑なコミュニティ形成をサポートし、居住者の皆さまの結束力を高めています。2015年6月には野球サークル【グランディオズ】と長谷工コミュニティ【スターズ】が定例の交流戦を行い、試合は【グランディオズ】の圧倒的勝利で終わりました。

流山市市民軟式野球大会でいきなりの優勝!

【グランディオズ】の誕生は、管理組合の組織である「グランディオクラブ」が設立2年目にマンションのサークル活動をスタートさせたときにさかのぼります。野球サークルには当初9名のメンバーが集まりましたが、実際に活動を始めたのは半年後。「結成して1年たった頃、練習だけじゃつまらない、試合を組んでいこうということになり、メンバーのひとりがインターネットで対戦相手を募集するサイトがあると教えてくれました」と小林さん。

今では18名の登録メンバーがいて、今春、初参戦の流山市野球連盟のCリーグで、いきなり優勝という快挙を成しとげました。

メンバー募集は掲示板での告知や毎年恒例のイベントでのサークル紹介などを利用して行っていますが、個人的に誘い合うなど口コミでの広がりもあるそうです。「活動は基本的に日曜日の午前中。対戦相手も近場のチームを選び、家族に迷惑をかけないように配慮しています。仕事が忙しくてもカラダを動かすことでリフレッシュしています」。小林さんは年に数回の飲み会も楽しみだとおっしゃいます。

サークル活動で組合活動も円滑に

「当マンションには、野球サークルのほかに、ゴルフ、フットサル、テニス、フラダンス、ヨガ、アロマテラピー、そしてシニアの方々によるプラチナ会があります。サークルで人間関係ができてくると、夏祭り、ハロウィン、クリスマス、餅つきなどのマンションイベントへの参加意識も高くなります。わが野球サークルもテント張りなどで活躍しています!」。

サークル活動で築いた人脈で管理組合の活動も、より協力的に進めていけるとお話しくださいました。

サークル活動を通じたコミュニケーションを

【スターズ】キャプテンでもある長谷工コミュニティ田上は「管理会社の役割としてスポーツや趣味の世界を通じて、マンション同士の交流が深められる場を作っていきたい」と希望を語ります。

チーム設立以来30回以上の試合をこなしている【グランディオズ】、そのなかには他のマンションチームとの試合も。「マンションの野球チームとの対戦は、プレーを楽しむだけでなく、情報交換や意見交換ができるというメリットもありますね。これからも機会を作って他のマンションとの対戦もどんどんしていきたいです」と小林さんはお話しくださいました。

 

ページトップへ戻る