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「みんな笑顔で、交流も深まる
 20年以上続く“納涼大会”で楽しく暑気払い 」

大阪府のほぼ中央、平野区にある「エクセラート平野団地」。
夏は「納涼大会」、冬は「もちつき大会」が恒例行事です。
開催までの取り組みや、「納涼大会」の様子をご紹介します。

住民同士の親睦のために
二十数年前から恒例行事開催

 「エクセラート平野団地」はA棟・B棟で構成される築33年の団地です。「このあたりは町工場が多い下町で、弥生時代の加美遺跡が見つかった歴史ある土地なんですよ」。そう話してくださるのは、管理組合理事長の石原さん。一見強面ながら実は人懐っこい笑顔で、理事長歴5年目の重責を担われています。話しながらもどこか気もそぞろのご様子。それもそのはず、あと30分もすると年に一度の夏祭り「納涼大会」が開催されるからです。会場となるA棟南公園では、ほかの理事会メンバーや婦人部の皆さんが直前の準備・点検に余念がなく、早くもお子さんたちが集まってきています。
 この納涼大会のはじまりは20年以上前のこと。当時は2棟間の交流がほとんどなく、住民がお互いの顔を認識できないほどだったとか。そんな時に理事会で「みんなが参加できるイベントをやりたい」と声が上がったことから、暮れの「もちつき大会」が行われ、その後「納涼大会」も企画され、現在では夏冬恒例の風物詩になりました。
 納涼大会は暑さや月曜からの仕事を考慮して、8月第1土曜日の18時~21時に開催。本格的な準備は約1カ月前から始められます。毎週日曜に理事会メンバーが集会所に集まって段取りやゲーム内容の打ち合わせをしたり、備品、景品、花火などの買い物に出かけたり、ゲームの道具を手作りしたり。開催3日ほど前からは屋台料理の下ごしらえ。特におでんは、きちんと出汁からとった関西風おでんというこだわりようです。

マンションの住民限定でなく親戚、
お友達、近隣の方々も自由に参加

 いよいよ本番スタート。理事会メンバーが持ち場につき、大会開催のあいさつが終わるとともに参加者はお目当てのゲームコーナーや屋台の前に並びます。ゲームも、焼きそばや生ビールも、すべて100円!住民だけでなく、その親戚やお友だち、近隣の方々も参加自由です。
 的当てゲームの「ぺったんダーツ」には軟らかい吸盤ボールを使うなど、各ゲームコーナーは、小さな子どもたちも簡単に楽しめるよう、また危険がないように工夫されています。
 屋台では、熱々の鉄板の前で焼きそば担当の石原さんが奮闘。「秘伝のソース」が自慢の焼きそばは毎年好評で、今大会もいちばんの行列です。日が暮れると心地よい風が少し出てきたとはいえ、ビールの売れ行きも無料のかき氷も好調のよう。終盤にはスイカ割りや花火が行われ、仕掛け花火ナイアガラで大団円。参加者から拍手が起こり、2018年夏の納涼大会も無事終了しました。
 恒例行事の開催をきっかけに、顔を合わせると誰もが自然とあいさつを交わすようになりました。理事会メンバーの結束力もより強固になり、団地内コミュニティ形成の大きな一助となっているそうです。
 大会盛況の喜びとねぎらいの声を掛け合いながら、片付けをはじめる皆さん。片付けながら、「次はもちつき」と早くも12月のイベントに思いが向いているようです。

 

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