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「マンション建替え」で培ったコミュニケーション術

「ガーデンフラッツ豊中旭ヶ丘」は、分譲団地「旭ヶ丘第二住宅」から建替えられました。国内初となる「隣接地を活用した仮住まい不要の建替え事業」は、居住者の熱意とコミュニケーション抜きには成し遂げられませんでした。

団地からマンションへ、
苦難を乗り越え建替え実現

 建替えは隣接地を買い増しして代替地として建設するため、引っ越しが一回で済むという画期的なものでした。しかし相次ぐ事業協力者の撤退や隣接の代替地確保、区分所有法の改正、合意形成など、実現には16年の歳月を費やし、築38年目でようやく建替えが実現しました。

建替えに必須の
コミュニケーション

 コミュニティ部部長・森島さんは「建替え実行委員会は全員合意を目指していましたが、やはり住民の合意形成は大変でした」と話してくださいました。また、「反対の方には個別にお話ししたり、賛成のお友達から話してもらったり」と副部長・前川さん。中田さんからは「説明会は何日かに分けて、一日に何度も時間を区切って開き、どこかに出席してもらえるようにしました」といったお話も伺いました。

新規入居者との交流

 「建替え後、新住民・旧住民とで隔たりがあるのではと心配しましたが、それは避けたかった。だから、新しい方の入居後に私たちが引っ越すという順番にしました」と前川さん。「旧住民同士が気軽に挨拶するので、それを見た新規入居者の間にも挨拶が広まっていきました」と副部長・伊藤さん。新規入居組の出原さんと平井さんも「皆さん気軽に声がけしてくださるからすぐに馴染めました」とお話しくださいました。

「コミュニティ部」発足で 垣根のない交流が実現

 『コミュニティ部』は建替え前から蓄積された管理組合運営のノウハウから、自治会の〝会費の支払いの有無〟による区別という欠点を克服する目的で発足しました。森島さんによると「管理組合理事会から〝運営資金〟 が出るので、居住者が平等に利用できます。現在は男の料理教室、幼児クラブ、健康座談会、地域の行事参加など、交流に関することすべてを運営しています」。
 「日曜朝の〝手作り喫茶店〟は好評で行列ができるほどです」と吉田さん。「運営側の負担になると継続できないので、〝1時間単位で〟とか、〝後片付けだけ〟など、作業を分けてお手伝いを募集します」という前川さんのお話からは、建替えで培った経験から学んだ、長く続けるための工夫として自らも楽しんで運営に関わる姿が印象的でした。今後も、新しい世代へとコミュニケーションの環をつなげていくために、試行錯誤を続けて行かれるとのことでした。

 

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