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「新しい試みで地域をリード 防災への高い関心」

「三田第2コーポラス」は地域に根ざしたマンションとして、周辺地域の中心的存在。
防災に対しても次々と新しい試みで地域をリードしています。周辺マンションの理事や町内会の会長を招待して防災訓練が行われました。

上層階に生活用水を供給する
システムのモニターテストを実施

 この日の訓練では、避難訓練に加え、災害時に停電・断水となった場合を想定し、上層階に生活用水を供給するシステムのモニターテストも実施されました。

 「おおー!出た出た!」
 「けっこう水の勢いがあるねえ」

 マンションの踊り場に取り付けられた蛇口から水が勢いよく出ると、防災訓練参加者から歓声があがりました。
 居住者にはご高齢の方が多く、災害時に1階に設置される簡易トイレへの往復や生活用水の運搬が困難なことが予想されます。そして何より「災害時にも自宅のトイレが使えるという安心感を確保したい」という皆様の思いがありました。その後も、設備の設置方法や運用方法などについての質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえました。
 訓練の最後に理事長の佐々木さんから「今後は、個々のご家庭の家具の固定状態を確認することも考えています」とお話がありました。過去にも防災用井戸を掘られたり、非常用トイレ・非常用給水ホースを完備するなど積極的に防災に取り組んでいらっしゃいますが、ここまでの対応ができるのも、居住者の防災意識の高さだけではなく、居住者と理事会との信頼関係が確立していればこそではないでしょうか。

地域のパイオニア的存在

 三田第2コーポラスでは新しい試みを地域と共有することにも積極的です。今回のテストでも、近隣マンションの理事の方々が多数見学に来られて、熱心に説明を聞いていらっしゃいました。
 「マンション同士、似たような問題を抱えていることがありますので、『よかったら見に来てください』と声をかけています」と副理事長の山本さん。見学に来られた他のマンションの理事の方も「ここは、いつも新しいことをされていて、地域のパイオニアという感じ。いろいろ参考になります」と関心を持たれていました。
 区民の9割が集合住宅の居住者という港区では、マンション防災に積極的に取り組むとともに、「地域で助け合う“共助”」を呼びかけ、地域の自治会や町内会との連携を奨励しています。
 三田第2コーポラスでも今年から「防災会」という専門委員会を立ち上げ、マンション全体で必要な防災器材を購入する際に、助成金が支給される港区の制度を利用して防災設備を強化。また、防災訓練や地域のお祭りをきっかけにして、徐々に地域との交流を深めているそうです。
 見学に参加されていた町内会長さんも「地域の行事にも率先して参加してくれるので、助かっています。理事の皆さんは気配り目配りができる、地域のリーダー的存在ですね」と絶賛されていました。

下町情緒あふれるご近所づきあい

 防災訓練の後、炊き出し訓練を兼ねた懇親バーベキュー会が行われました。こうした懇親会は年に4、5回行っているとのこと。「花見や忘年会などで、しょっちゅう集まっていますね。日頃から顔を見て話すことが大事だと思っていますから」と佐々木理事長。和気あいあいとお酒を酌み交わす皆さんは、数十年来のお付き合いの方もいらっしゃるとか。
 あたたかいご近所づきあいの気兼ねないコミュニティの輪が広がります。都心のマンションでも、こうしたイベントを通して、いざという時の共助を可能にする、人と人とのつながりが育っているようです。

 

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