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「音楽愛好家がつなげる夏祭り
 20年のマンションの歴史が育てたコミュニティ」

アクアフォレスタ・ルネ稲毛は、エントランスゲートをくぐると豊かな実りを楽しめる
ガーデンのある広々としたインターコート(中庭)を中心に2棟が立つ大規模マンションです。
昨年の夏、ここで「20周年アニバーサリー 夏祭り2018」が開催されました。

マンションコミュニティを育んだイベント20年の歩み

 アクアフォレスタ・ルネ稲毛では、1999年の竣工以来20年、年間を通して、もちつき、夏祭りや打ち水、クリスマスなど季節を彩るイベントと防災訓練などが定期的に開かれてきました。年が経つにつれて住民の皆さんの世代も替わってきましたが、イベントを楽しもうという意識は高く、季節を彩る〝楽しみ〟として定着しているようです。
 マンションには別棟に共用施設として「音響室」が備えられており、それが魅力で入居された方も多いとか。ジャズピアニストの松田さんはクリスマスのイルミネーション点灯式でジャズコンサートを開いたこともあるそうです。

マンションの1年を彩るイベントのクライマックス

 夏祭りは自治会のメンバー20名を中心に管理組合も協力して行う1年で最も華やかなイベントです。今年で20周年を迎えるとあって、委員をはじめボランティアの方々もいっそう力が入ります。夏祭り当日メインステージでは約4時間にわたりロックやバラードなどの音楽が主に住民の皆さんにより演奏され、イベントを盛り上げていました。
 「この日を楽しみに満を持して準備してきた方たちばかりなんですよ」と自治会長の飯村さんは大会の運営のためこまめに動きまわりながらおっしゃっていました。
 この日は他に、子ども会が主催するヨーヨーすくいやスーパーボールすくい、射的などが子どもたちの人気を集めていました。くじ引きもあり1等から残念賞までお楽しみがたくさん。子どもたちの歓声がインターコートに広がりました。

1年交代の輪番制がもたらすメリット

 このマンションは理事会・自治会ともに委員の任期は一年で、毎年20に区切られたブロックから一戸ずつ輪番で選任されます。一度に全員が交代するため引継ぎは大変なのですが、大規模なマンションだけにそれぞれに得意分野を持った人がいるので、“みんなで力を合わせてマンションを維持していこう”という気持ちになれるメリットの方が大きいとのこと。
 イベント時には管理組合の直轄組織である防災会の方々が、2時間おきにコースを決めて「防犯パトロール」をしていらっしゃいました。管理組合副理事長の有川さんは「マンションの敷地がオープンなのでセキュリティが必須です」とおっしゃいます。

築年数が経ったマンションならではの課題

 築20年もたつとやはり少子高齢化の波がやってきます。20年前は小さな子どもが多かったアクアフォレスタも、今では子ども会に所属しているのは全住民の五分の一ほど。「今後の課題は、外に出るきっかけの少ないお年寄りや、お子さまを通じたお付き合いのない方に、どのようにしてコミュニティの輪に入っていただくかです。そのきっかけにもなるイベントは大切だと思います」と自治会副会長の桑原さん。

世代を超えたつながりを創る
イベントの魅力

 多世代が住むマンションとして世代間交流ができることも、こういったイベントの魅力です。20周年のロゴを考案した大学生の八木さんはまさに2世代目の住民。
 「20年という節目と家族の和をテーマにロゴデザインを考えました」。初々しく話す八木さんを見つめる委員の皆さんの温かい視線が印象的でした。
 「夏祭りが終わったら、もう次の準備のことで頭がいっぱいになります」と飯村さんは楽しそうに語っていらっしゃいました。
 こういったイベントで知り合いになった人たち同士で、勤め帰りに稲毛の駅前でお酒を飲んだり、ゴルフコンペを開くこともあるのだとか。また、サークル活動も盛んで、ビオトープクラブ、ガーデニングクラブ、シニアサロンなどがあり、住民同士のコミュニティが創られています。20年の歴史に刻まれたイベントは単体で終わることなく、永く続くおつきあいにまで発展し、理想のコミュニティができあがっているようです。

 

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