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「“高齢者に優しいマンション”をめざして」

まぶしい白壁が青空に輝き、椰子の木が南国の雰囲気をただよわせている「首里ハイム観音堂前」。築年数を重ねたマンションの課題と自主管理の限界に直面し、管理会社への管理委託を決断した沖縄県那覇市のマンションをご紹介します。

様々な課題に直面して

 1975年10月、沖縄における分譲マンションの先駆けとして販売された首里ハイム観音堂前。ファミリータイプとシングルタイプ(ホテルタイプ)が半々、半数は賃貸でオーナーが外部居住です。2年前に長谷工コミュニティ九州が管理をスタートするまでは自主管理を行っていました。

  「建物の老朽化、居住者の高齢化、賃貸化が進むことによるマンション内コミュニケーションの不足など、5年前、理事長になってこのマンションが抱える問題に直面し、自主管理の難しさを痛感しました」と理事長の川満さん。マンションの将来に大きな不安を抱き長谷工コミュニティ九州沖縄支店に相談されました。

一つひとつ改善のステップをあがる

 「管理会社さんの力を借りて、山積する課題に一つひとつ対応した結果、会計業務の改善も順調に進み、給排水管など設備の老朽化に対応する工事計画も進捗しています。また、階段の手摺設置など高齢者に優しいマンションをめざした対策も少しずつ実施しており、災害発生など緊急時の連絡体制づくりも検討中です」と、川満さんは2年間を振り返ります。「賃貸で住む方々が全戸の半数を占めているので、マンション内のコミュニティづくりが難しいのですが、イベントを実施するなど工夫をしているほか、3年前からは地域の祭りに参加して近隣との交流も心掛けています」。

 現在は組合活動も活発になり、月に1回理事会を開催して年間の事業計画を策定、管理組合総会で報告しているそうです。また議事録を全戸に配布することによって居住者に組合活動に関心を持ってもらえるよう努力もされています。「以前は理事のなり手に苦労していましたが、今では理事を辞めたくないという人がいるほど活動も活発になってきました。これからは管理会社とより緊密に連携をとり、この先も長くこのマンションに住み続けられるように、資産価値を大切に考え適切に対策を練っていきたいと思っています。管理会社、ライフマネージャー、理事会お互いに知恵を出し合っていきたいですね」と川満さんの視線は20年後、30年後に向けられています。

 

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